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会社のお菓子、経理のおばさんが持ち帰るって…違法?不正?徹底解説!

【背景】
会社に取引先が来社する際に、菓子折り(大きな箱が多い)を頂くことが月に5~6回あります。 社員全員に配られるべきものですが、経理部の勤続18年のおばさんが、社長から私を経由して全て持ち帰ってしまいます。

【悩み】
お菓子は配られず、おばさんが持ち帰ることが暗黙の了解となっています。一度、中身を確認しようと箱を開けかけたら、「何開けてるの!」と怒鳴られ、怖くてそれ以降は何も言わず渡しています。これは法律的に問題ないのでしょうか?不正行為にあたらないのでしょうか?不安です。

会社の財産である菓子折りは、不正に持ち帰られる可能性が高いです。弁護士に相談を。

1. 会社のお菓子と財産権の基礎知識

会社が取引先から受け取る菓子折りは、会社の財産です。 これは、会社が所有権(そのものを所有する権利)を有していることを意味します。 誰かが勝手に持ち帰ったり、処分したりすることは、原則として許されません。 これは、個人の持ち物とは異なり、会社の利益に繋がる可能性のあるものだからです。

2. 今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、経理のおばさんが会社の財産である菓子折りを持参帰っている可能性が高いです。これは、横領(他人の物を不正に自分の物にする行為)に該当する可能性があります。 たとえ暗黙の了解があったとしても、法律上は許される行為ではありません。

3. 関係する法律や制度

この問題は、刑法(犯罪に関する法律)の横領罪に抵触する可能性があります。 横領罪は、他人の物を不正に領得(自分の物にすること)した場合に成立する犯罪です。 また、会社内規(会社の内部規則)に違反している可能性もあります。多くの会社では、贈答品の管理に関する規定を設けていることが一般的です。

4. 誤解されがちなポイントの整理

「暗黙の了解」があったとしても、法律上は通用しません。 長年の慣習があったとしても、それが違法行為を正当化するものではありません。 また、おばさんが「個人的な贈り物」と解釈している可能性もありますが、取引先からの贈り物であり、会社全体の財産として扱われるのが一般的です。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

まずは、社長や人事部に相談することが重要です。 状況を説明し、適切な対応を相談しましょう。 証拠として、菓子折りの数や大きさ、受け渡し状況などを記録しておくことも有効です。 また、社内規定を確認し、贈答品の管理方法について明確なルールを設けるよう提案することもできます。 例えば、贈答品の受け渡し記録簿を作成したり、社員全員に公平に分配するシステムを導入したりするなどです。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

もし、社長や人事部が適切な対応を取ってくれなかったり、おばさんが横領を認めなかったりした場合、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。 弁護士は、法律的な観点から状況を判断し、適切な解決策を提案してくれます。 特に、横領罪の立証や、会社への損害賠償請求など、複雑な問題に対処する際には、専門家のアドバイスが不可欠です。

7. まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

会社が受け取った菓子折りは、会社の財産です。 それを勝手に持ち帰ること(横領)は違法行為であり、暗黙の了解は通用しません。 問題解決のためには、まずは社内への相談、そして必要に応じて弁護士への相談を検討しましょう。 会社の財産管理の透明性と適正性を高めるためにも、社内規定の整備も重要です。 今回のケースは、企業倫理(企業が守るべき道徳的な基準)やコンプライアンス(法令や社会規範の遵守)の観点からも重要な問題です。 不正を放置せず、適切な対応を取ることで、健全な企業運営に繋げましょう。

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