位置指定道路の共有と分割：新築購入後、隣地との所有権で不安…正しい手続きと費用は？

1. 位置指定道路とは？

位置指定道路とは、道路の位置（幅員、線形など）が法令や登記によって明確に指定されている道路のことです。 通常の私道とは異なり、その位置が公的に確定されています。 所有者は複数人で共有することが多く、今回の質問者さんのケースのように、隣接する複数の土地所有者で共有されていることが一般的です。 共有持分は、各土地の接道状況や面積に応じて決定されます。 「オセロ」のように互い違いに所有するという表現は、道路の両側に接する土地の所有者が、道路のそれぞれの部分を交互に所有している状態を分かりやすく説明した比喩表現です。 必ずしもそれが通例というわけではありません。

2. 今回のケースへの回答

質問者様は、位置指定道路の所有権が「オセロ」のように互い違いに所有されていないことに不安を感じていらっしゃいます。しかし、必ずしも「オセロ」状の所有が通例というわけではありません。 共有持分は、土地の面積や位置関係など様々な要素を考慮して決定されますので、質問者様のケースが必ずしも不正な取引であったとは断言できません。 だまされたかどうか判断するには、売買契約書の内容や、土地の測量図、登記簿謄本などを精査する必要があります。

3. 関係する法律・制度

位置指定道路の分割は、民法（共有に関する規定）と不動産登記法に基づいて行われます。共有者は、協議によって分割を決めることができます。 協議がまとまらない場合は、裁判所に分割を請求することも可能です。

4. 誤解されがちなポイント

「位置指定道路はオセロのように所有するのが通例」という表現は、あくまで一般的なイメージであり、必ずしもそうとは限りません。 土地の形状や歴史的な経緯などによって、様々な所有形態が存在します。 そのため、この表現だけで判断するのは危険です。

5. 実務的なアドバイスと具体例

位置指定道路を分割するには、まず共有者全員で協議を行い、分割方法（各人がどの部分を所有するか）を決める必要があります。 その後、測量を行い、新しい地積測量図を作成します。 最後に、分割された土地の所有権移転登記を行います。 費用は、測量費用、登記費用、弁護士や司法書士への報酬など、数万円から数十万円程度かかります。 費用は、道路の規模や分割の複雑さによって大きく変動します。

6. 専門家に相談すべき場合

共有者間の合意が得られない場合、または分割手続きが複雑な場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。 専門家は、法律的な知識に基づいて適切なアドバイスを行い、手続きをスムーズに進めるお手伝いをします。

7. まとめ

位置指定道路の所有形態は、必ずしも「オセロ」状とは限りません。 分割には、共有者間の協議、測量、登記手続きが必要で、費用は数万円から数十万円かかります。 不安な場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。 契約書や登記簿謄本などを確認し、専門家の意見を聞くことで、安心して手続きを進めることができます。 大切なのは、冷静に状況を把握し、適切な対応をとることです。