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位置指定道路の持ち分、その割合と所有者の調べ方:登記だけではわからない共有道路の真実

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位置指定道路の持ち分、そしてその割合をどのようにして調べれば良いのかが分かりません。登記簿には所有者しか記載されていないと思うのですが、持ち分の割合はどのように確認できるのでしょうか?不安です。
まず、「位置指定道路」とは何かを理解しましょう。これは、土地の境界線を示す地図(公図)に、道路として位置が指定されている道路のことです。私道(私有地にある道路)の一種で、個人が所有していますが、一般に通行できるようになっている場合があります。重要なのは、位置指定道路は、複数の土地所有者で共有されていることが多いということです。 登記簿には道路の土地の所有者が記載されていますが、その土地を何人で、どのような割合で共有しているかは、必ずしも明記されていません。
質問者さんの場合、位置指定道路の持ち分と割合を知るには、以下の方法を試みる必要があります。
1. **所有者間の協定書を確認する:** 位置指定道路が作られた際に、所有者間で道路の共有に関する協定書(契約書)が作成されている可能性が高いです。この協定書には、各所有者の持ち分割合が記載されています。 所有者全員に連絡を取り、協定書の存在を確認してみましょう。
2. **登記簿謄本(全部事項証明書)を詳細に確認する:** 登記簿謄本には、土地の所有者だけでなく、共有者の情報も記載されています。ただし、共有持分(持分比率)が明確に記載されているとは限りません。 所有者名と住所を確認し、直接所有者に問い合わせる必要があります。
3. **分筆登記の確認:** 土地が分割された際に、分筆登記が行われている可能性があります。分筆登記には、道路の持ち分に関する情報が記載されている場合があります。
4. **測量士や土地家屋調査士に依頼する:** 上記の方法で持ち分が分からなかった場合は、専門家に依頼するのが確実です。測量士や土地家屋調査士は、土地の境界や面積を測量し、共有持分を明らかにする専門知識を持っています。
位置指定道路に関する法律は、特にありません。民法の共有に関する規定(民法246条以下)が適用されます。共有とは、複数の者が同一の財産を所有することです。共有財産の管理や処分は、共有者全員の合意が必要です。
登記簿に記載されているのは、土地の所有者です。共有の場合、共有者の名前は記載されますが、それぞれの持ち分比率までは必ずしも明示されません。そのため、登記簿だけで持ち分比率を判断することはできません。
例えば、Aさん、Bさん、Cさんの3人が位置指定道路を共有しているとします。Aさんが道路の土地の40%、Bさんが30%、Cさんが30%を所有している場合、協定書や分筆登記にその割合が記載されているはずです。もし、これらの書類が見つからない場合は、所有者間で話し合い、持ち分を明らかにする必要があります。話し合いがまとまらない場合は、裁判所の調停を申し立てることも可能です。
所有者間で話し合いが難航する場合、または、協定書や分筆登記が見つからない場合は、測量士や土地家屋調査士、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法的な観点から適切なアドバイスを行い、問題解決を支援してくれます。特に、土地の境界や面積に係わる紛争は、専門家の知識と経験が不可欠です。
位置指定道路の持ち分は、登記簿だけでは分かりません。所有者間の協定書、分筆登記、または専門家への依頼によって明らかにする必要があります。 共有に関するトラブルを避けるためにも、早めに対処することが重要です。 土地の売買を検討されているのであれば、この点を明確にしてから取引を進めることを強くお勧めします。
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