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住宅ローンが払えなくなったら?担保放棄で借金はチャラになる?預金や土地への影響も解説

【背景】

  • 35年住宅ローンを組んで、20年間は支払いを続けてきた。
  • しかし、仕事がなくなり、ローンの残りの支払いが困難になった。

【悩み】

  • 担保になっている土地と建物を放棄すれば、残りの住宅ローンは帳消しになるのか知りたい。
  • 他に預金や土地がある場合、それらも差し押さえの対象になるのか不安。
担保放棄しても、残債務が免除されるとは限りません。預金や土地は差し押さえの対象になる可能性も。

住宅ローン破綻の基礎知識:担保とは?債務とは?

住宅ローンについて考える上で、まず基本的な用語を理解しておきましょう。

担保(たんぽ)とは、住宅ローンの返済が滞った場合に、金融機関がお金を回収するために確保しておくものです。今回のケースでは、土地と建物が担保になっています。これは、もし住宅ローンの返済が滞った場合、金融機関は担保である土地や建物を売却し、その売却代金から未払いのローン残高を回収できるという仕組みです。

債務(さいむ)とは、借金のことです。住宅ローンを借りた人は、金融機関に対してお金を返す義務(債務)を負います。住宅ローンが払えなくなった場合、この債務をどうするのかが問題となります。

住宅ローンが払えなくなった場合の一般的な流れ

住宅ローンの返済が滞ると、金融機関はまず、電話や手紙で督促を行います。それでも返済がされない場合、段階的に以下の手続きが進むのが一般的です。

  • 期限の利益の喪失(きげんのりえきのそうしつ):ローンの分割払いの権利を失い、残りのローンを一括で返済しなければならなくなる。
  • 保証会社による代位弁済(だいいべんさい):保証会社が金融機関に対してローンの残高を代わりに支払う。その後、保証会社は債務者(お金を借りた人)に対して債権者となり、返済を求める。
  • 担保権の実行(たんぽけんのじっこう):金融機関または保証会社は、担保である土地や建物を競売にかける(裁判所を通じて売却する)。

競売で売却された代金は、ローンの残高の返済に充てられます。もし売却代金がローンの残高より少なかった場合、残りの債務は残ることがあります。

今回のケースへの直接的な回答

住宅ローンの支払いができなくなった場合、担保となっている土地と建物を放棄すれば、必ずしも残りの支払いがチャラになるわけではありません。

多くの場合は、担保を放棄(売却)した後も、ローンの残高が残ることがあります。この残った債務を「残債(ざんさい)」といいます。金融機関や保証会社は、この残債を回収するために、預金や他の土地などの財産を差し押さえる可能性があります。

ただし、自己破産(じこはさん)という手続きをとれば、残債の支払いを免除される可能性があります。自己破産は、裁判所に申し立てを行い、借金の返済を免除してもらうための法的手続きです。しかし、自己破産をすると、信用情報に傷がつき、一定期間、新たな借入やクレジットカードの利用などができなくなるなどの制約が生じます。

住宅ローンに関する法的・制度的な側面

住宅ローンに関連する主な法律や制度について説明します。

  • 民法:債権(お金を貸す権利)や債務(お金を返す義務)に関する基本的なルールを定めています。住宅ローンもこの民法の規定に基づいています。
  • 抵当権(ていとうけん):金融機関が、住宅ローンの担保として土地や建物に設定する権利です。この権利があるため、金融機関は万が一の場合に担保を競売にかけることができます。
  • 破産法:自己破産に関する手続きを定めています。自己破産は、債務者の経済的な再生を図るための制度です。
  • 特定調停(とくていちょうてい):裁判所が、債務者と債権者の間で、返済計画などについて話し合いを仲介する手続きです。

誤解されがちなポイントの整理

住宅ローンに関する誤解しやすいポイントを整理します。

  • 担保放棄=借金チャラではない:担保を放棄しても、ローンの残債が残ることがほとんどです。
  • 自己破産は最終手段:自己破産をすると、信用情報に大きな影響が出ます。他の方法を検討してから、最終的に検討するべきです。
  • 保証会社はあくまで代位弁済:保証会社は、金融機関に代わって債務を支払うだけで、債務がなくなるわけではありません。保証会社も債権者として、債務者に返済を求めます。

実務的なアドバイスと具体例

住宅ローンが払えなくなった場合の具体的な対応について説明します。

  1. 金融機関への相談:まずは、住宅ローンを借りている金融機関に相談しましょう。返済計画の見直しや、リスケジュール(返済期間の延長や、一定期間の返済猶予)などの相談ができます。
  2. 専門家への相談:弁護士や、住宅ローン問題に詳しいファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも重要です。状況に応じた適切なアドバイスや、法的支援を受けることができます。
  3. 任意売却(にんいばいきゃく):金融機関の許可を得て、市場価格に近い価格で不動産を売却する方法です。競売よりも高い価格で売却できる可能性があり、残債を減らすことができます。
  4. 自己破産の検討:他の方法では解決が難しい場合、自己破産を検討することになります。ただし、自己破産にはデメリットもあるため、専門家とよく相談して慎重に判断しましょう。

具体例

3500万円の住宅ローンを組み、20年間で2000万円を返済。仕事がなくなり、残りの1500万円が払えなくなったとします。担保の家を売却した結果、1000万円にしかならなかった場合、500万円の残債が発生します。この場合、金融機関は預金や他の財産を差し押さえる可能性があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような状況になった場合は、必ず専門家(弁護士やファイナンシャルプランナーなど)に相談しましょう。

  • 返済が困難になり、滞納が始まった場合:早急な対応が必要なため、専門家の助言が不可欠です。
  • 金融機関との交渉がうまくいかない場合:専門家は、金融機関との交渉を代行し、有利な条件を引き出す可能性があります。
  • 自己破産を検討している場合:自己破産は、法的知識が必要な手続きです。専門家のサポートなしでは、適切な手続きを行うことが難しい場合があります。
  • 任意売却を検討している場合:任意売却は、専門的な知識や手続きが必要となります。

専門家は、あなたの状況を詳しく聞き取り、最適な解決策を提案してくれます。また、法的な手続きや書類作成もサポートしてくれます。

まとめ:住宅ローン破綻への道、知っておくべき重要ポイント

住宅ローンが払えなくなった場合、最も重要なのは、早めに専門家に相談することです。自己判断で問題を抱え込まず、専門家の助言を受けながら、最適な解決策を探ることが重要です。

今回の重要ポイントをまとめます。

  • 担保放棄=借金チャラではない:担保を放棄しても、残債が残ることがほとんどです。
  • 残債は預金や他の財産の差し押さえ対象になる可能性がある:対策を講じないと、他の財産も失う可能性があります。
  • 専門家への相談は必須:弁護士やファイナンシャルプランナーに相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
  • 自己破産は最終手段:自己破産にはデメリットもあるため、他の方法を検討してから慎重に判断しましょう。
  • 任意売却も検討:競売よりも有利に売却できる可能性があります。

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