- Q&A
住宅ローンと融資額の関係:3200万円の物件購入で4000万円のローン?!そのカラクリを徹底解説

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
物件価格が3200万円なのに、4000万円のローンを組まなければいけない理由が分かりません。住宅ローンは本来、このような仕組みなのでしょうか?
住宅ローンとは、住宅を購入するために銀行などから借りるお金のことです。 一般的に、銀行は物件価格の一定割合(例えば8割)しか融資してくれません。これは、銀行のリスク管理(担保価値を考慮した融資)のためです。 残りの割合は、自己資金で用意する必要があります。
しかし、住宅購入には物件価格以外にも様々な費用がかかります。これらを「諸費用(しょひよう)」と呼びます。
質問者様のケースでは、銀行が物件価格の8割(3200万円 × 0.8 = 2560万円)しか融資してくれないため、残りの640万円を自己資金で用意する必要があります。しかし、諸費用(仲介手数料、登録免許税、不動産取得税、火災保険料など)も必要です。これらの諸費用は、物件価格の10%程度かかる場合もあります。(3200万円 × 0.1 = 320万円)
640万円(自己資金不足)+320万円(諸費用)=960万円
この960万円を賄うために、さらにローンが必要となるのです。そのため、4000万円のローンを組むことで、物件価格と諸費用をカバーできる計算になります。
今回のケースで直接的に関係する法律や制度はありません。銀行の融資基準や、住宅ローンの仕組みが関係しています。
多くの人が誤解しがちなのは、「融資額=借りる金額」と「返済額=借りた金額を分割で返す」という点です。 実際には、融資額は借りる金額の総額であり、返済額は融資額に金利が加算された金額を分割で返済します。質問者様のケースでは、4000万円を借りることで、3200万円の物件と諸費用を賄い、残りは返済に充てられます。
住宅購入を検討する際は、物件価格だけでなく、諸費用を必ず確認しましょう。不動産会社に詳細な内訳を聞き、資金計画を立てましょう。 また、複数の銀行で住宅ローンのシミュレーションを行い、金利や返済額を比較検討することも重要です。
資金計画に不安がある場合、または諸費用についてよく分からない場合は、不動産会社や住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャルプランナーなどに相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な資金計画を立てることができます。
住宅ローンは、物件価格だけでなく、諸費用も考慮した資金計画が不可欠です。 事前にしっかりと情報を集め、専門家のアドバイスも活用しながら、無理のない住宅購入を目指しましょう。 今回のケースのように、物件価格以上のローンを組むことは珍しくありません。 重要なのは、自分がどの程度の返済能力があるのかを理解し、無理のない範囲で住宅ローンを組むことです。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック