住宅ローンのある築8年5LDK物件、売却or賃貸? 賢い選択を徹底解説!
【背景】
- 1800万円の住宅ローンが残っている持ち家がある。
- 現在は事情により、その家に住んでいない。
- 住宅ローンは質問者本人が支払い続ける。
- 築8年1ヶ月、5LDK、南向き、好立地条件の物件。
- 不動産屋に売却と賃貸の両方で掲載してもらったところ、検討者がいる状況。
【悩み】
- 売却(1850万円)と賃貸(月9万円)のどちらが良いか迷っている。
- 売却したい気持ちが6割、賃貸にしたい気持ちが4割。
- 周りの人は賃貸を勧めている。
売却と賃貸、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、将来的な収支やリスクを考慮して最適な選択をしましょう。
売却or賃貸? 賢い選択のための基礎知識
持ち家をどうするか悩む場合、まず基本的な知識を整理しましょう。
売却は、家を現金化し、住宅ローンの返済に充てたり、他の用途にお金を使えるというメリットがあります。しかし、売却価格が住宅ローンの残債を下回る場合(これを「アンダーローン」と言います)は、自己資金を補填する必要が出てきます。また、売却すると住む場所がなくなるため、新たな住居を探す必要も生じます。
一方、賃貸は、家を人に貸し出すことで家賃収入を得ることができます。ローン返済の一部を家賃収入で賄うことができれば、経済的な負担を軽減できます。しかし、空室リスクや、建物の修繕費、固定資産税などの維持費は自己負担となります。また、入居者とのトラブルが発生する可能性も考慮する必要があります。
今回のケースでは、住宅ローンが残っており、家には住んでいない状況です。売却と賃貸、それぞれの選択肢について、詳しく見ていきましょう。
売却した場合のメリット・デメリット
売却する場合の主なメリットとデメリットを整理します。
メリット
- まとまった現金が得られる:住宅ローンの返済に充当でき、残債がなければ、そのお金を自由に使うことができます。
- 固定資産税や修繕費などの維持費から解放される:所有している限り発生する費用から解放されます。
- 将来的な価格変動リスクを回避できる:不動産価格が下落した場合の損失を回避できます。
デメリット
- 住む場所を失う:売却後、別の住居を探す必要があります。
- 売却価格が住宅ローン残高を下回る場合がある:自己資金で不足分を補填する必要が生じます(アンダーローンの場合)。
- 売却にかかる費用が発生する:仲介手数料、印紙税、登記費用などがかかります。
今回のケースでは、売却価格が1850万円と、住宅ローン残高1800万円を上回るため、売却すればある程度の現金が手元に残る可能性があります。ただし、売却にかかる費用を考慮する必要があります。
賃貸した場合のメリット・デメリット
賃貸する場合の主なメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 家賃収入を得られる:住宅ローンの返済の一部に充てることができます。
- 将来的な資産価値の回復を期待できる:不動産価格が上昇すれば、資産価値も向上します。
- 自分で住むことも可能:必要になれば、再び住むことができます。
デメリット
- 空室リスクがある:入居者がいない期間は家賃収入が得られません。
- 建物の維持費がかかる:修繕費、固定資産税、火災保険料などの費用がかかります。
- 入居者とのトラブルリスクがある:家賃滞納や、建物の損傷などのトラブルが発生する可能性があります。
今回のケースでは、月9万円の家賃収入が見込めます。ただし、空室リスクや維持費、トラブルリスクを考慮する必要があります。
売却と賃貸、どちらを選ぶかの判断基準
売却と賃貸、どちらを選ぶかは、以下の要素を総合的に考慮して判断する必要があります。
- 現在の経済状況:住宅ローンの残高、月々の返済額、現在の収入、貯蓄などを考慮します。
- 将来の見通し:将来の収入の見込み、不動産価格の変動予測、金利の動向などを考慮します。
- リスク許容度:空室リスクや、修繕費などのリスクをどの程度許容できるかを考慮します。
- ライフプラン:将来的にその家に住む可能性があるか、他の場所に住みたいかなどを考慮します。
今回のケースでは、売却価格と住宅ローン残高が近いことから、売却益はそれほど大きくない可能性があります。賃貸にした場合、月9万円の家賃収入から、住宅ローンの返済、固定資産税、修繕費などを差し引いた金額が、手元に残る収入となります。
関係する法律や制度
売却や賃貸に関わる主な法律や制度を説明します。
- 不動産売買契約:売却する際には、買主との間で不動産売買契約を締結します。契約内容をしっかりと確認し、不明な点は専門家に相談しましょう。
- 賃貸借契約:賃貸する際には、借主との間で賃貸借契約を締結します。契約内容には、家賃、契約期間、更新条件、退去時の条件などが含まれます。
- 住宅ローン控除:売却した場合、住宅ローン控除は適用されなくなります。賃貸の場合、住宅ローン控除は原則として適用されません。
- 固定資産税:不動産を所有している限り、固定資産税が課税されます。賃貸の場合でも、所有者である質問者が負担します。
- 都市計画税:都市計画区域内の土地や家屋に対して課税されます。賃貸の場合でも、所有者である質問者が負担します。
これらの法律や制度について理解しておくことで、売却や賃貸におけるリスクを軽減し、適切な判断を下すことができます。
誤解されがちなポイントの整理
売却や賃貸に関する、よくある誤解を整理します。
- 売却価格は必ずしも希望通りになるわけではない:不動産市場の状況や、物件の状態によって、売却価格は変動します。
- 賃貸は必ず儲かるわけではない:空室リスクや、修繕費などの費用がかかるため、必ずしも家賃収入が利益になるとは限りません。
- 不動産会社は必ずしも中立ではない:不動産会社は、売却や賃貸の仲介手数料を得るために、自社の利益を優先する場合があります。
これらの誤解を理解しておくことで、より現実的な判断をすることができます。
実務的なアドバイスと具体例
売却と賃貸、それぞれの選択肢について、実務的なアドバイスと具体例を紹介します。
- 売却の場合:
- 複数の不動産会社に査定を依頼し、最も高い査定価格を提示した会社に仲介を依頼しましょう。
- 内覧希望者の対応や、契約手続きなど、不動産会社と密に連携しましょう。
- 売却にかかる費用(仲介手数料、印紙税、登記費用など)を事前に確認し、資金計画を立てましょう。
- 賃貸の場合:
- 複数の不動産会社に賃貸条件を相談し、最も良い条件を提示した会社に管理を依頼しましょう。
- 入居者の審査を厳格に行い、家賃滞納やトラブルのリスクを軽減しましょう。
- 定期的なメンテナンスを行い、建物の状態を良好に保ちましょう。
- 賃貸経営に関する知識を深め、税金対策やトラブル対応など、様々な状況に対応できるようにしましょう。
具体例として、売却価格1850万円で、売却にかかる費用が100万円の場合、手元に残るお金は1750万円となります。賃貸の場合、月9万円の家賃収入から、住宅ローンの返済(例:月8万円)、固定資産税(例:年間10万円)、修繕費(例:年間5万円)を差し引くと、月々の手取りは、約3万円となります。
これらの情報を基に、ご自身の状況に合わせて、どちらがより有利な選択肢なのかを検討しましょう。
専門家に相談すべき場合とその理由
以下の場合は、専門家への相談を検討しましょう。
- 住宅ローンの返済が困難な場合:弁護士や、住宅ローン専門のファイナンシャルプランナーに相談し、債務整理や、借り換えなどの方法を検討しましょう。
- 売却価格が住宅ローン残高を下回る場合(アンダーローン):不動産鑑定士に物件の査定を依頼し、売却可能価格を正確に把握しましょう。また、弁護士に相談し、任意売却などの方法を検討しましょう。
- 賃貸経営に関する知識がない場合:不動産管理会社や、賃貸経営に詳しいファイナンシャルプランナーに相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
- 税金に関する疑問がある場合:税理士に相談し、売却や賃貸にかかる税金について、正確な情報を得ましょう。
- 法的トラブルが発生した場合:弁護士に相談し、適切な対応策を講じましょう。
専門家のアドバイスを受けることで、より適切な判断を下し、リスクを最小限に抑えることができます。
まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)
今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。
- 売却と賃貸、それぞれのメリット・デメリットを比較検討する:売却益、家賃収入、維持費、リスクなどを考慮し、ご自身の状況に合った選択肢を選びましょう。
- 将来的な収支とリスクを予測する:将来の収入や、不動産価格の変動、金利の動向などを予測し、長期的な視点で判断しましょう。
- 専門家への相談も検討する:住宅ローンの返済や、売却価格、賃貸経営などについて不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けましょう。
今回のケースでは、売却と賃貸、どちらの選択肢にもメリットとデメリットがあります。最終的な判断は、ご自身の経済状況、将来の見通し、リスク許容度、ライフプランなどを総合的に考慮して行う必要があります。
ご自身の状況をしっかりと把握し、慎重に検討して、後悔のない選択をしてください。