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住宅ローンの連帯保証人、返済不能時の財産はどうなる?

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【悩み】
住宅ローンを組む際には、連帯保証人という存在が重要になります。しかし、連帯保証人がどのような責任を負うのか、具体的に理解している方は少ないかもしれません。ここでは、連帯保証人の責任範囲について、わかりやすく解説していきます。
連帯保証人とは、お金を借りた人(債務者)が返済できなくなった場合に、代わりに返済する義務を負う人のことです。通常の保証人と異なり、連帯保証人は債務者と同じように、全額を返済する義務を負います。これは、連帯保証人が持つ大きな特徴であり、リスクでもあります。
連帯保証の仕組み
住宅ローンの場合、連帯保証人は、債務者が返済を滞納した場合、金融機関から直接、返済を求められます。金融機関は、債務者に返済を求めることなく、連帯保証人に請求することも可能です。これが、連帯保証人が「連帯」という言葉を含む理由です。連帯保証人は、債務者と一体となって返済義務を負うと考えられています。
保証の種類
保証には、連帯保証の他に、通常の保証があります。通常の保証の場合、債務者に返済能力がないと判断された場合にのみ、保証人に請求が行われます。また、保証人には、債務者に先に請求するように求める権利(催告の抗弁権)や、債務者の財産から先に回収するように求める権利(検索の抗弁権)があります。しかし、連帯保証人にはこれらの権利はありません。
住宅ローンの連帯保証人は、債務者が返済できなくなった場合、残りの住宅ローン全額を返済する義務があります。この義務は、担保となっている土地や建物だけでなく、連帯保証人の他の財産にも及びます。
返済義務の範囲
連帯保証人は、住宅ローンの元金だけでなく、利息や遅延損害金(返済が遅れた場合に発生するペナルティ)も支払う義務を負います。もし、連帯保証人が複数の場合、各連帯保証人は、債務の全額に対して責任を負います(分担しない)。
財産の範囲
連帯保証人が返済義務を果たすために、金融機関は、連帯保証人のすべての財産を差し押さえる可能性があります。これは、預貯金、不動産、自動車など、あらゆる財産が含まれます。担保となっている土地や建物だけに限らず、他の土地や財産も対象となる可能性があることに注意が必要です。
連帯保証人の責任は、民法という法律に基づいて定められています。具体的には、民法446条以降に、保証に関する規定があります。住宅ローンの連帯保証契約は、この民法の規定に基づいて締結されます。
保証契約の重要性
保証契約は、非常に重要な契約です。連帯保証人は、契約内容を十分に理解し、安易に署名・捺印しないように注意が必要です。契約書には、保証する金額や期間、保証の範囲などが明記されています。不明な点があれば、必ず専門家(弁護士など)に相談するようにしましょう。
保証人保護の動き
以前は、連帯保証人が過大な責任を負わされるケースがありましたが、近年では、保証人を保護するための法改正が行われています。例えば、個人根保証契約(極度額が定められていない保証契約)については、契約期間や保証の上限額を定める義務が強化されました。
連帯保証人について、誤解されやすいポイントを整理しておきましょう。
誤解1:担保になっているものだけを弁済すれば良い
連帯保証人は、担保になっている不動産だけでなく、全ての財産で返済義務を負います。担保は、あくまでも金融機関が債権を回収するための手段の一つであり、連帯保証人の責任範囲を限定するものではありません。
誤解2:債務者の財産から先に回収される
連帯保証人は、債務者の財産から先に回収されるというわけではありません。金融機関は、債務者と連帯保証人のどちらにも、同時に請求することができます。連帯保証人は、債務者の財産が残っていても、返済を求められる可能性があります。
誤解3:保証期間に制限がある
住宅ローンの保証契約には、原則として保証期間の制限はありません。住宅ローンの返済が終わるまで、連帯保証人の責任は続きます。ただし、保証契約の内容によっては、保証期間が定められている場合もありますので、契約書をよく確認しましょう。
連帯保証人になる前に、以下の点に注意しましょう。
1. 債務者の返済能力を確認する
連帯保証人になる前に、債務者の収入や借入状況、返済計画などを十分に確認しましょう。債務者に安定した収入があり、無理のない返済計画を立てているかどうかが重要です。返済能力に不安がある場合は、連帯保証人になることを避けるべきです。
2. 契約内容を理解する
保証契約書の内容をよく読み、理解しましょう。保証する金額、期間、範囲などを確認し、不明な点があれば、金融機関や専門家に質問しましょう。
3. 弁護士に相談する
保証契約の内容が複雑で理解できない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、契約内容を詳しく説明し、リスクについてアドバイスしてくれます。
4. 安易に連帯保証人にならない
親しい間柄であっても、安易に連帯保証人になるべきではありません。連帯保証人になることは、大きなリスクを伴います。慎重に検討し、本当に必要かどうかを見極めることが重要です。
具体例
例えば、Aさんが住宅ローンを借りる際に、Bさんが連帯保証人になったとします。Aさんが返済を滞納した場合、金融機関はBさんに残りの住宅ローンの返済を求めます。Bさんは、自分の預貯金や不動産など、全ての財産で返済義務を負います。もしBさんが返済できない場合、金融機関はBさんの財産を差し押さえ、競売にかけることもあります。
以下のような場合は、専門家(弁護士など)に相談することをお勧めします。
1. 保証契約の内容が理解できない場合
保証契約の内容が複雑で、自分だけでは理解できない場合は、専門家に相談しましょう。専門家は、契約内容をわかりやすく説明し、リスクについてアドバイスしてくれます。
2. 債務者の返済が滞った場合
債務者の返済が滞り、金融機関から返済を求められた場合は、すぐに専門家に相談しましょう。専門家は、今後の対応についてアドバイスし、あなたの権利を守ってくれます。
3. 返済が困難な場合
返済が困難な場合は、専門家に相談し、債務整理(自己破産、個人再生など)について検討しましょう。債務整理は、借金を減額したり、支払いを猶予したりするための手続きです。専門家は、あなたの状況に合わせて、最適な方法を提案してくれます。
4. 金融機関との交渉が必要な場合
金融機関との交渉が必要な場合は、専門家に依頼しましょう。専門家は、金融機関との交渉を代行し、あなたの利益を守ってくれます。
今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。
連帯保証人になることは、大きなリスクを伴います。しかし、連帯保証人の責任範囲を正しく理解し、適切な対応をとることで、リスクを最小限に抑えることができます。住宅ローンを検討する際には、連帯保証人についてしっかりと理解し、慎重に判断するようにしましょう。
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