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住宅ローン滞納後の任意売却、その後のローンやクレジットカード利用への影響について

【背景】

  • 住宅ローンの支払いを滞納してしまい、任意売却(債権者である金融機関の同意を得て、住宅を売却すること)をすることになりました。
  • 任意売却後も住宅ローンが残る見込みです。

【悩み】

  • 任意売却後、残った住宅ローンの分割払いは可能ですか? 支払いが終われば、住宅ローンやクレジットカードは利用できるようになりますか?
  • 任意売却は、自己破産などの「債務整理」(借金を整理すること)と同じように扱われるのでしょうか?
  • クレジットカードは使えなくなるのでしょうか?
  • 住宅ローンを組んでいた銀行の口座は、引き続き利用できますか? 子供の学校の給食費などの引き落としに使っています。
任意売却後もローンを組める可能性はありますが、審査は厳しくなります。クレジットカードや口座利用への影響もケースバイケースです。

任意売却後の生活への影響:基礎知識

住宅ローンの返済が難しくなった場合、いくつかの選択肢があります。その一つが「任意売却」です。これは、住宅ローンを借りている金融機関(債権者)の同意を得て、不動産を売却する方法です。

競売(裁判所が強制的に不動産を売却すること)よりも、高い価格で売却できる可能性があり、債務者(お金を借りた人)にとってもメリットがあります。

しかし、任意売却で住宅を売却しても、住宅ローンの残債(残りの借金)がすべてなくなるわけではありません。売却価格がローンの残高を下回る場合、その差額は「未払い債務」として残ります。この未払い債務をどのように支払うかが、今後の生活に大きく影響します。

今回のケースへの直接的な回答

任意売却後、残った住宅ローンの分割払いは可能です。金融機関と交渉し、無理のない範囲で返済計画を立てることが重要です。

分割払いが完了すれば、理論上は住宅ローンを組むことも可能になります。ただし、信用情報(個人の借入や返済に関する情報)に任意売却の情報が記録されているため、審査は非常に厳しくなります。過去の滞納や任意売却という事実は、金融機関にとってリスクと見なされるためです。

クレジットカードの利用や、銀行口座の利用については、一概に「使えなくなる」とは言えません。クレジットカードは、新たな申し込みが難しくなる可能性がありますが、すでに持っているカードについては、利用できる場合もあります。銀行口座は、給与の振込や公共料金の引き落としなど、通常通り利用できることが多いです。ただし、住宅ローンを組んでいた銀行が、未払い債務の回収のために、口座を差し押さえる可能性はゼロではありません。

関係する法律や制度

今回のケースで特に関係する法律や制度は、以下の通りです。

  • 民法:債権(お金を貸した権利)と債務(お金を返す義務)に関する基本的なルールを定めています。任意売却後の未払い債務についても、民法の規定に基づいて処理されます。
  • 個人信用情報機関:個人の信用情報を管理している機関です。住宅ローンの滞納や任意売却の情報は、ここに登録されます。主な機関として、CIC、JICC、KSCがあります。
  • 破産法:自己破産に関するルールを定めています。任意売却は、自己破産とは異なる手続きですが、自己破産を選択する前に任意売却を行うこともあります。

誤解されがちなポイントの整理

任意売却について、よくある誤解を整理しましょう。

  • 任意売却=債務整理? 任意売却は、債務整理の一種と考えることもできますが、厳密には異なります。債務整理には、自己破産、個人再生、任意整理など、様々な種類があります。任意売却は、あくまでも不動産の売却方法の一つです。
  • 任意売却したら、絶対にローンは組めない? そんなことはありません。分割払いを完済し、信用情報が回復すれば、ローンを組める可能性はあります。ただし、審査は非常に厳しくなることを覚悟しておきましょう。
  • クレジットカードは、もう二度と作れない? そうとは限りません。過去の利用状況や、現在の収入、他の借入状況などによって、クレジットカード会社は総合的に判断します。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

任意売却後の生活をスムーズに進めるための、実務的なアドバイスです。

  • 金融機関との交渉:残った住宅ローンの返済について、金融機関と誠実に交渉しましょう。分割払いの期間や金額について、無理のない返済計画を立てることが大切です。
  • 信用情報の確認:自分の信用情報がどうなっているのか、個人信用情報機関に開示請求して確認しましょう。
  • 家計の見直し:任意売却後、収入が減る可能性もあります。家計を見直し、支出を減らす努力をしましょう。
  • 専門家への相談:弁護士やファイナンシャルプランナーなど、専門家に相談することも検討しましょう。

具体例

Aさんは、住宅ローンの滞納により任意売却をすることになりました。売却後、1000万円の未払い債務が残りました。Aさんは、金融機関と交渉し、毎月5万円の分割払いで、5年かけて返済する計画を立てました。Aさんは、返済期間中は節約を心がけ、無事に返済を終えました。その後、Aさんは、信用情報が回復し、少額のカーローンを組むことができました。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。

  • 債務整理を検討している場合:自己破産、個人再生、任意整理など、債務整理には様々な種類があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選択するために、弁護士に相談しましょう。
  • 金融機関との交渉がうまくいかない場合:金融機関との交渉が難航している場合は、弁護士に交渉を依頼することもできます。
  • 今後の生活設計について不安がある場合:ファイナンシャルプランナーに相談し、今後の生活設計についてアドバイスを受けるのも良いでしょう。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 任意売却後も、残った住宅ローンの分割払いは可能です。金融機関と交渉し、無理のない返済計画を立てましょう。
  • 分割払いを完済すれば、住宅ローンを組める可能性はありますが、審査は厳しくなります。
  • クレジットカードや銀行口座の利用については、ケースバイケースです。
  • 任意売却は、自己破産などの債務整理とは異なりますが、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

任意売却は、人生における大きな出来事です。焦らず、冷静に状況を把握し、専門家の助けを借りながら、今後の生活を再建していきましょう。

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