• Q&A
  • 住宅ローン滞納時の家はどうなる?残債務の行方と注意点

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

住宅ローン滞納時の家はどうなる?残債務の行方と注意点

質問の概要

【背景】

  • 住宅ローンを組んで家を購入した。
  • 万が一、失業などでローンの支払いが滞った場合を想定している。

【悩み】

  • 住宅が差し押さえられるだけで、ローンの支払いはなくなるのか知りたい。
  • 住宅が競売にかけられ、ローン残高に足りない場合、残りの金額を支払う義務があるのか知りたい。

競売で不足分が出れば、原則として残りの債務(借金)を支払う必要があります。

ローンの滞納と家の行方:基礎知識

住宅ローンは、家を購入するための大きな資金を借り入れる契約です。この契約に基づき、毎月決まった額を返済していくことになります。しかし、何らかの事情で返済が滞ってしまうと、様々な問題が生じます。今回のテーマは、住宅ローンの返済が滞った場合に、家がどうなるのか、そして残りの借金はどうなるのか、という点についてです。

まず、住宅ローンを借りる際には、抵当権(ていとうけん)というものが設定されます。これは、もしローンの返済が滞った場合に、金融機関(お金を貸した側)がその家を売却して、貸したお金を回収できる権利のことです。この抵当権があるからこそ、金融機関は安心して住宅ローンを貸すことができるのです。

ローンの返済が滞った場合の直接的な回答

住宅ローンの返済が滞ると、金融機関はまず、電話や手紙などで返済を促します。それでも状況が改善しない場合、金融機関は最終的に競売(けいばい)の手続きを取ることが一般的です。競売とは、裁判所が家の売却を代行し、その売却代金からローンの残高を回収する手続きのことです。

ここで重要なのは、競売で家が売れたとしても、必ずしもローンの残高が全て返済されるわけではないということです。もし、家の売却代金がローンの残高よりも少なかった場合、その不足分は、原則として借りた人が支払う義務があります。これを債務(さいむ)といいます。

例えば、ローンの残高が2000万円で、競売で家が1800万円で売れたとします。この場合、200万円の債務が残ることになります。この200万円は、その後も返済していく義務が生じるのです。

関係する法律と制度

住宅ローンに関する主な法律は、民法と、個別の住宅ローン契約です。民法は、お金の貸し借りや抵当権など、基本的なルールを定めています。住宅ローン契約は、金融機関と借り主の間で結ばれる契約で、返済方法や遅延損害金(返済が遅れた場合のペナルティ)など、具体的な内容が定められています。

また、住宅ローンの問題においては、いくつかの制度が関係してくることがあります。

  • 債務整理(さいむせいり): 借金の返済が困難になった場合に、借金を減額したり、返済期間を延長したりする手続きのことです。自己破産、個人再生、任意整理などの種類があります。
  • 特定調停(とくていちょうてい): 裁判所が間に入り、債権者(金融機関)との話し合いをサポートする制度です。

これらの制度を利用することで、ローンの問題を解決できる可能性があります。

誤解されがちなポイント

住宅ローンに関する誤解として、よくあるのが「家が差し押さえられれば、借金は全てなくなる」というものです。これは大きな間違いです。家が差し押さえられるのは、あくまでも担保(家)を失うことであり、借金自体がなくなるわけではありません。競売の結果、借金が残る可能性は大いにあります。

また、「競売になれば、市場価格よりも安く売られる」ということも、多くの方が認識している事実です。競売では、一般的に市場価格よりも低い価格で売却されることが多く、その分、残債務が増える可能性が高まります。

実務的なアドバイスと具体例

住宅ローンの返済が滞る前に、できるだけ早く対策を講じることが重要です。具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • 返済計画の見直し: 収入が減ったり、支出が増えたりした場合は、すぐに返済計画を見直しましょう。金融機関に相談し、返済期間の延長や、返済額の減額など、可能な対策を検討しましょう。
  • 専門家への相談: 弁護士や司法書士などの専門家に相談することも有効です。債務整理や、その他の解決策について、アドバイスを受けることができます。
  • 任意売却(にんいばいきゃく): 競売になる前に、金融機関の同意を得て、自分で家を売却する方法です。競売よりも高い価格で売却できる可能性があり、残債務を減らすことができます。

具体例を挙げます。Aさんは、リストラで収入が減り、住宅ローンの返済が滞ってしまいました。Aさんは、すぐに金融機関に相談し、返済期間を延長してもらうことにしました。しかし、それでも返済が難しくなったため、弁護士に相談し、任意売却を選択しました。その結果、競売になる前に家を売却し、残債務を最小限に抑えることができました。

専門家に相談すべき場合とその理由

住宅ローンに関する問題は、複雑で専門的な知識が必要になる場合があります。以下のような状況になった場合は、専門家への相談を検討しましょう。

  • ローンの返済が滞り始めた: 返済が滞り始めた時点で、早めに専門家に相談することで、問題が深刻化するのを防ぐことができます。
  • 金融機関との交渉がうまくいかない: 金融機関との交渉は、専門的な知識がないと不利になることがあります。専門家は、あなたの代わりに交渉を行い、有利な条件を引き出すことができます。
  • 債務整理を検討している: 債務整理は、様々な手続きがあり、複雑です。専門家に相談することで、適切な手続きを選択し、スムーズに進めることができます。
  • 競売の手続きが始まった: 競売が始まってしまった場合でも、まだできることはあります。専門家は、競売を回避するための方法や、残債務を減らすためのアドバイスを提供します。

相談する専門家としては、弁護士、司法書士、住宅ローンアドバイザーなどが挙げられます。それぞれの専門家が得意とする分野が異なるため、自分の状況に合わせて適切な専門家を選びましょう。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のテーマである住宅ローンの返済が滞った場合の注意点について、重要なポイントをまとめます。

  • 住宅ローンの返済が滞ると、家は差し押さえられ、最終的には競売にかけられる可能性がある。
  • 競売で家の売却代金がローンの残高に満たない場合、残りの借金(債務)は、原則として支払う義務がある。
  • ローンの返済が滞る前に、金融機関や専門家(弁護士など)に相談し、適切な対策を講じることが重要である。
  • 債務整理や任意売却など、ローンの問題を解決するための様々な手段がある。

住宅ローンは、人生における大きな買い物です。万が一の事態に備え、事前に知識を身につけ、適切な対策を講じておくことが大切です。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop