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住宅ローン返済不能!差し押さえの流れと夫婦連帯債務の落とし穴【6,500万円住宅ローン危機回避ガイド】

【背景】
* 夫と妻で6,500万円の住宅ローンを組むことを検討しています。
* しかし、住宅ローンが払えなくなった場合のことを考えると不安です。
* 具体的にどのような流れで請求や差し押さえが行われるのか知りたいです。
* 夫と妻は連帯債務で、担保物件の持分は夫75%、妻25%です。
* 担保物件の価値は3,500万円で、預金は夫500万円、妻4,000万円(別の銀行)あります。
* 妻名義で、妻とその親族が共有する不動産も所有しています。

【悩み】
住宅ローンが払えなくなった場合、どのような順番で請求や差し押さえが行われるのか不安です。また、夫と妻の責任分担や、預金や他の不動産への影響も知りたいです。

返済不能時はまず交渉、担保物件差し押さえ、預金・他不動産へ及ぶ可能性あり

1. 住宅ローンの返済不能と債権回収の流れ

住宅ローンが返済できなくなった場合、まず銀行は債務者(このケースではご夫婦)との交渉に入ります。返済計画の見直しや、リスケジュール(返済条件の変更)、任意売却(ご夫婦が自ら物件を売却し、売却代金でローンを返済する)などを提案することが一般的です。

この交渉がまとまらない場合、銀行は法的措置に踏み切ります。まず、担保物件である自宅に対する「担保権の実行」を行います。これは、裁判所を通さずに、担保物件を差し押さえることができる権利です。

差し押さえ後、競売(公売)にかけられ、売却代金でローンを返済します。売却代金がローン残高を下回る場合は、不足分を「債権者」である銀行が、ご夫婦から請求します。

2. 今回のケースへの直接的な回答

ご夫婦は連帯債務を負っているので、夫と妻は連帯して返済責任を負います。銀行はまず担保物件である自宅を差し押さえ、競売にかけてローンの返済に充当しようとします。

しかし、担保物件の価値が3,500万円でローン残高が6,500万円と、大きく不足しているため、競売による売却代金だけではローンを完済できません。そのため、残りの3,000万円について、ご夫婦の預金や他の財産から回収を試みます。

妻の預金4,000万円は、原則として差し押さえの対象となります。夫の預金500万円も同様です。妻名義の共有不動産も、差し押さえの対象となる可能性があります。(共有持分部分のみ)

3. 関係する法律や制度

* **民法(債務不履行、連帯債務)**: 連帯債務では、債権者は債務者全員に対して、債務の全額を請求できます。
* **民事執行法**: 債権回収のための差し押さえや競売の手続きを定めています。
* **不動産登記法**: 不動産に関する権利関係を登記簿に記録する制度です。

4. 誤解されがちなポイントの整理

* **「担保物件があれば安心」は誤り**: 担保物件の価値がローン残高を下回る場合、不足分は他の財産から回収されます。
* **「妻の預金は安全」は誤り**: 連帯債務の場合、妻の預金も差し押さえの対象となります。
* **「共有不動産は安全」は誤り**: 共有不動産も、債権回収の対象となる可能性があります。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

* **早期に弁護士に相談**: 返済困難になった時点で、弁護士に相談することが重要です。任意売却などの手続きをスムーズに進めることができます。
* **返済計画の見直し**: 銀行と交渉し、返済期間の延長や返済額の減額を検討しましょう。
* **生活費の削減**: 徹底的な節約を行い、返済に充てる資金を確保しましょう。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

返済が困難になった時点で、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、債権者との交渉、任意売却、破産手続きなど、最適な解決策を提案してくれます。

特に、高額なローンを抱えている場合や、複数の債権者から請求を受けている場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

7. まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

住宅ローン返済不能の場合、まず銀行との交渉が重要です。交渉が不調に終わった場合、担保物件の差し押さえ、競売、そして他の財産への請求が行われます。連帯債務では、債務者全員が連帯して責任を負うため、注意が必要です。早期に専門家に相談し、適切な対応を取ることで、事態の悪化を防ぐことができます。 ご自身の状況を正確に把握し、専門家の適切なアドバイスを得ることが、最善の解決策につながります。

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