• Q&A
  • 住宅売却時のローン超過問題:離婚に伴う売却、どうすれば良い?

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

住宅売却時のローン超過問題:離婚に伴う売却、どうすれば良い?

質問の概要:

【背景】

  • 新築4年、4,000万円の住宅ローン(夫2,000万、妻2,000万)が残っている。
  • 離婚することになり、自宅を売却したいと考えている。
  • 不動産査定の結果、約800万円のローン超過が見込まれる。

【悩み】

  • ローン超過分をどのように支払うべきか、具体的な方法がわからない。
  • 抵当権(住宅ローンを借りた金融機関が、万が一返済が滞った場合に、その住宅を担保として差し押さえる権利)を外すために、追加で融資を受ける必要があるのか疑問に感じている。
  • 銀行に相談すべきか、離婚の話が知られると一括返済を迫られるのではないかと不安に思っている。
  • 夫の年収は500万円、妻の年収は470万円で、ローンの滞納経験はない。
  • 親からの援助は考えていない。
売却時のローン超過分は、新たな借り入れや自己資金で対応を。銀行への相談は慎重に、専門家への相談も検討しましょう。

住宅売却時のローン超過問題:基礎知識

住宅ローンを組んで購入した家を売却する場合、まず理解しておくべきことがあります。それは、売却価格がローンの残高を上回る場合と、下回る場合があるということです。今回のケースのように、売却価格がローンの残高を下回る状況を「オーバーローン」または「アンダーローン」と呼びます。

抵当権(ていとうけん)とは、住宅ローンを借り入れた金融機関が、万が一ローンの返済が滞った場合に、その住宅を差し押さえて売却し、残りのローンを回収できる権利のことです。家を売却するためには、この抵当権を抹消(まっしょう)する必要があります。つまり、ローンを完済するか、何らかの方法で抵当権を消す必要があるのです。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、売却価格がローンの残高を下回るため、売却時に不足する金額をどのように準備するかが重要になります。主な方法は以下の通りです。

  • 追加の融資を受ける: 不足分を、新たにローンを組んで借り入れる方法です。
  • 自己資金で支払う: 貯蓄など、自己資金で不足分を補填(ほてん)する方法です。
  • 親族からの借り入れ: 親や親族から借り入れ、不足分を支払う方法です。(今回のケースでは検討されていないようです。)

売却を進めるためには、まず売却価格を確定させ、不足する金額を正確に把握する必要があります。その上で、上記のどの方法で対応するのか、資金計画を立てることが重要です。

関係する法律や制度

住宅ローンの契約には、民法や関連する法律が適用されます。特に、連帯債務(れんたいさいむ)や連帯保証(れんたいほしょう)に関する条項は重要です。

連帯債務とは、複数の人が同一の債務(借金)を負う場合に、それぞれが債務全額を弁済する義務を負うことです。今回のケースでは、夫婦それぞれが住宅ローンの一部を借りているため、連帯債務の関係にある可能性があります。どちらかが返済できなくなった場合、もう一方が全額を返済する義務を負うことになります。

連帯保証は、債務者が返済できなくなった場合に、代わりに返済する義務を負うものです。住宅ローンでは、連帯保証人が設定されている場合があります。離婚によって連帯保証人を変更することも可能ですが、金融機関の承諾が必要となります。

また、離婚に伴う財産分与(ざいさんぶんよ)も関係してきます。住宅が夫婦共有の財産である場合、売却後の残債(ざんさい)の負担割合や、売却代金の分配について、話し合いが必要になります。

誤解されがちなポイントの整理

住宅ローンの問題でよくある誤解を整理しましょう。

  • 「銀行は離婚を知ったら、すぐに一括返済を迫る」: すぐに一括返済を迫られるとは限りません。しかし、ローンの契約内容によっては、離婚が原因で一括返済を求められる可能性はあります。銀行との個別の状況によって対応は異なります。
  • 「売却価格がローン残高を上回れば、問題ない」: 売却価格がローン残高を上回っても、売却にかかる諸費用(仲介手数料、登記費用など)を考慮する必要があります。これらの費用を差し引いた上で、手元にお金が残るかどうかを確認しましょう。
  • 「離婚前に売却すれば、問題は解決する」: 離婚前に売却しても、ローン残高が売却価格を上回る場合は、同様の問題が発生します。離婚前に売却する場合、財産分与や慰謝料(いしゃりょう)など、離婚に関する他の問題も同時に解決する必要があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

実際に住宅を売却する際の、具体的なステップと注意点について解説します。

  1. 不動産会社への相談: まずは、複数の不動産会社に査定を依頼し、売却価格の相場を把握しましょう。売却にかかる諸費用についても、事前に確認しておくことが大切です。
  2. 資金計画の策定: 売却価格とローンの残高を比較し、不足する金額を計算します。自己資金、追加融資、親族からの借り入れなど、資金調達の方法を検討し、具体的な計画を立てましょう。
  3. 金融機関への相談: 住宅ローンの残債がある金融機関に、売却の意向と資金計画を伝えます。ローン残高の一部を繰り上げ返済(くりあげへんさい)できるか、追加融資を受けられるかなど、相談してみましょう。離婚の話をするかどうかは、慎重に判断する必要があります。
  4. 売買契約と決済: 買主との間で売買契約を締結し、決済(けっさい)を行います。決済時に、抵当権抹消の手続きを行います。

具体例:

夫と妻がそれぞれ2,000万円ずつ住宅ローンを借り、合計4,000万円のローンが残っているとします。売却価格が3,200万円だった場合、800万円のローン超過が発生します。この800万円を、自己資金や追加融資で準備する必要があります。例えば、夫が400万円、妻が400万円を負担する、というように夫婦で分担することも可能です。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。

  • ローン超過額が大きい場合: 解決が難しい場合、専門家のサポートが必要になります。
  • 離婚協議が難航している場合: 財産分与や慰謝料など、離婚に関する問題が複雑になっている場合は、弁護士(べんごし)に相談しましょう。
  • 金融機関との交渉がうまくいかない場合: 金融機関との交渉が難航している場合は、住宅ローン問題に詳しい専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談することも有効です。

専門家は、個別の状況に合わせて、最適なアドバイスやサポートを提供してくれます。一人で悩まず、専門家の力を借りることも検討しましょう。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回の住宅売却に関する問題の重要ポイントをまとめます。

  • 売却価格とローン残高の差額を把握する: まずは、売却価格とローンの残高を正確に把握し、不足する金額を計算しましょう。
  • 資金調達の方法を検討する: 自己資金、追加融資、親族からの借り入れなど、資金調達の方法を検討し、計画を立てましょう。
  • 金融機関との相談は慎重に: 金融機関に相談する際は、離婚の話をするかどうか、慎重に判断しましょう。
  • 専門家への相談も検討する: 状況に応じて、弁護士やファイナンシャルプランナーなど、専門家への相談も検討しましょう。

住宅売却は、人生における大きな決断です。焦らず、冷静に、そして専門家の助けを借りながら、最適な解決策を見つけてください。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop