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住宅建設中の検査書類:ハウスメーカーが渡さないのはなぜ?権利と注意点

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ハウスメーカーは検査書類を見せてくれると言いましたが、コピーを渡すことはできないと言われました。これは普通のことなのでしょうか?検査書類をもらえないと、本当にきちんと検査されているのか不安です。どのような権利があるのか、また、どうすれば安心できるのか知りたいです。
住宅の建築において、ハウスメーカーは独自の検査(自主検査)を実施することが一般的です。これは、建築基準法(建築物に関する最低限の安全基準を定めた法律)で定められた検査に加え、ハウスメーカー独自の品質管理基準に基づいて行われる検査です。検査内容は、構造、設備、仕上げなど多岐に渡り、チェックリストや写真、記録などが残されます。
しかし、この自主検査書類は、法律によって必ずしも施主(家を建てる人)に渡す義務があるわけではありません。 ハウスメーカーの内部資料とみなされる場合が多く、顧客への提供は任意となります。
ハウスメーカーが検査書類の写しを渡さない主な理由は以下の通りです。
* **知的財産権の保護:** 検査方法やチェックリストなどは、ハウスメーカーのノウハウであり、競合他社への情報漏洩を防ぐためです。
* **責任範囲の限定:** 検査書類に記載された内容を元に、ハウスメーカーの責任範囲が拡大する可能性を懸念している場合もあります。
* **顧客への誤解防止:** 専門的な内容が多く、顧客が誤解したり、不安を煽ったりする可能性があるためです。
建築基準法は、建築物の構造、設備、防火などの安全性を確保するための法律です。これに基づき、建築確認申請(建築物を建てる前に、行政機関に設計図などを提出して確認を受ける手続き)や検査が行われます。しかし、ハウスメーカーの自主検査書類は、この建築基準法の検査とは別物です。建築基準法に基づく検査報告書は、原則として施主は閲覧できます。
「検査書類をもらえない=きちんと検査されていない」という誤解は避けなければなりません。ハウスメーカーの自主検査は、建築基準法に基づく検査とは別に、より高い品質を目指したものです。書類が渡らなくても、検査自体はきちんと行われている可能性が高いです。
ハウスメーカーに検査書類の写しを要求しても難しい場合、以下の方法が考えられます。
* **検査立会いの申し入れ:** 検査時に立ち会うことで、検査内容を直接確認できます。
* **第三者機関による検査:** 信頼できる第三者機関(住宅性能評価機関など)に依頼して、客観的な検査を実施してもらう方法です。費用はかかりますが、より安心できます。
* **弁護士への相談:** どうしても検査書類の開示を求めたい場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討することもできます。
検査結果に疑問点があり、ハウスメーカーとの話し合いがうまくいかない場合、または、重大な瑕疵(かし:建物に存在する欠陥)が発見された場合は、弁護士や建築士などの専門家に相談することをお勧めします。
* ハウスメーカーの自主検査書類は、法律上、必ずしも受け取る権利はありません。
* 検査書類が渡らないからといって、検査が行われていないとは限りません。
* 不安な場合は、検査立会い、第三者検査などを検討しましょう。
* 問題解決が難しい場合は、専門家に相談することをお勧めします。
今回のケースでは、ハウスメーカーの対応に不安を感じるのは当然です。しかし、法律上の権利と、現実的な対応を理解した上で、適切な行動をとることが重要です。 安心して暮らせる家づくりを進めるためにも、積極的にハウスメーカーとコミュニケーションを取り、必要であれば専門家の力を借りることを検討してみてください。
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