• Q&A
  • 住宅資金贈与の複雑な流れ!親から夫婦への贈与と贈与税の非課税特例について徹底解説

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

住宅資金贈与の複雑な流れ!親から夫婦への贈与と贈与税の非課税特例について徹底解説

【背景】
家を建てるために、両親から住宅資金の贈与を受けようと考えています。私と夫の持ち分は半々です。両親から私へ、そして私から夫へ、最後に住宅会社へという流れで資金を動かしたいと思っています。

【悩み】
両親から私への贈与は非課税特例が適用されると理解していますが、私から夫への贈与は贈与税がかかってしまうのでしょうか?物件の持ち分は私と夫で半分ずつです。贈与税がかからないようにするにはどうすれば良いのか、不安です。

親→子→住宅会社は非課税。親→子→配偶者→住宅会社は、配偶者への贈与で贈与税がかかる可能性があります。

1. 住宅資金贈与の非課税特例とは?

住宅資金贈与の非課税特例とは、住宅取得のために親族から贈与を受けた場合、一定の条件を満たせば贈与税がかからないようにする制度です(相続税法第22条の2)。 具体的には、直系尊属(父母、祖父母など)から孫や子への贈与が対象となります。 この特例を利用するには、いくつかの要件を満たす必要があります。例えば、贈与を受けたお金が実際に住宅の購入資金として使われること、一定の金額(現在は1,200万円ただし、条件により増額の可能性あり)以内であることなどです。

2. 今回のケースへの直接的な回答

質問者様の場合、両親から質問者様への贈与は、非課税特例の適用を受ける可能性が高いです。しかし、質問者様からご主人への贈与は、非課税特例には該当しません。 なぜなら、この特例は直系尊属からの贈与に限定されているからです。 ご主人への贈与は、一般の贈与となり、贈与税の課税対象となる可能性があります。 贈与税の税率は、贈与額によって変動します(累進課税)。

3. 関係する法律や制度

関係する法律は、主に相続税法です。 特に、住宅取得資金の贈与に関する非課税特例が規定されています。 また、贈与税の計算方法や税率についても、相続税法に定められています。

4. 誤解されがちなポイントの整理

「親から子、子から配偶者」という流れで贈与を行うと、必ずしも贈与税がかかるわけではありません。 しかし、今回のケースのように、住宅資金贈与の非課税特例は、直系尊属から子への贈与に限定されているため、子から配偶者への贈与は特例が適用されません。 この点が、大きな誤解を生みやすいポイントです。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

ご主人への資金援助を贈与ではなく、借入金という形で処理する方法があります。 きちんと借用書を作成し、利息を支払うことで、贈与税の課税対象とはなりません。 ただし、金利や返済期間などを明確に定める必要があります。 あるいは、両親から直接ご主人にも贈与してもらう方法も考えられますが、その場合も非課税特例の要件を満たす必要があります。 また、不動産登記において、ご夫婦の持ち分を明確にすることも重要です。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

贈与税の計算は複雑で、適用される税制も頻繁に改正されるため、ご自身で判断するのは難しいです。 特に、高額な贈与や複雑な財産状況の場合は、税理士などの専門家に相談することを強くお勧めします。 専門家は、最適な方法を提案し、贈与税の負担を最小限に抑えるお手伝いをしてくれます。

7. まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

住宅資金贈与の非課税特例は、直系尊属から子への贈与に限定されます。 子から配偶者への贈与は、一般の贈与となり、贈与税がかかる可能性があります。 贈与税を回避するためには、借入金とする、両親から直接ご主人へ贈与してもらうなどの方法がありますが、それぞれの方法には注意点があります。 高額な贈与や複雑なケースでは、税理士などの専門家への相談が不可欠です。 事前に専門家に相談することで、安心して住宅取得を進めることができます。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop