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住宅購入の頭金:夫婦別口座からの振込と名義、ローン契約はどうすれば?
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頭金を不動産会社に振り込む際、それぞれの口座から振り込むのか、それとも私の口座から夫の口座に400万円を移して、夫の口座から900万円を一括で振り込むのか迷っています。登記は持ち分ずつの共有名義、ローンは夫名義にする予定です。どちらの方法が適切なのか、また、何か注意すべき点があれば教えてください。
住宅を購入する際、頭金(物件価格の一部を最初に支払うお金)は、購入者にとって重要な要素です。頭金の額は、物件価格やローン審査に影響を与えます。今回のケースでは、900万円の頭金を用意する必要があります。
資金の流れとしては、大きく分けて2つの方法が考えられます。
* **方法1:別々の口座から振り込む** 夫の口座から500万円、妻の口座から400万円をそれぞれ振り込みます。
* **方法2:妻の口座から夫の口座へ移動後、一括で振り込む** 妻の口座から夫の口座に400万円を移し、夫の口座から900万円を一括で振り込みます。
どちらの方法でも、法律上問題はありません。重要なのは、資金の出所を明確にすることです。特に、後者の方法を選択する場合は、資金移動の記録(銀行の取引明細など)をしっかり保管しておく必要があります。これは、後述する贈与税の観点から非常に重要です。
結論から言うと、どちらの方法でも問題ありません。ただし、後者の方法(妻から夫への400万円の移動)を選択する場合は、贈与税の申告が必要となる可能性があります。
贈与税とは、無償で財産を受け取った際に課税される税金です(民法)。配偶者間の贈与には、年間110万円の贈与税の非課税枠があります。今回のケースでは、妻から夫への400万円の贈与が、この非課税枠を超えているかどうかを確認する必要があります。
もし、400万円の贈与が非課税枠を超える場合は、贈与税の申告が必要になります。贈与税の申告は、贈与を受けた年の翌年3月15日までに、税務署へ提出する必要があります。
多くの方が誤解しやすいのは、「頭金を一括で振り込む方が良い」という点です。これは必ずしも正しくありません。別々の口座から振り込んでも、問題ありません。むしろ、資金の出所を明確にするために、それぞれの口座から振り込む方が、贈与税の観点から安全と言えるでしょう。
* **記録の保管:** 資金の移動があった場合は、必ず銀行の取引明細書などを保管しておきましょう。税務調査の際に必要となる可能性があります。
* **贈与税の相談:** 贈与税の申告が必要かどうか迷う場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
* **不動産会社への確認:** 不動産会社に、頭金の振り込み方法について確認しておくと安心です。
贈与税の申告が必要かどうか判断に迷う場合、または、複雑な財産状況がある場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、個々の状況に合わせた適切なアドバイスをしてくれます。
住宅購入の頭金振り込みは、それぞれの口座から振り込んでも、一括で振り込んでも問題ありません。しかし、贈与税の観点から、資金の出所を明確にすることが重要です。特に、配偶者間の資金移動がある場合は、贈与税の非課税枠(年間110万円)を超えていないか確認し、必要であれば贈与税の申告を行いましょう。不明な点があれば、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。 記録の保管も忘れずに行いましょう。
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