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保証協会・カードローン会社は抵当権設定や差押え可能?家売却の選択肢を解説

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保証協会やカードローン会社も法的手段は取れます。売却益での返済は選択肢ですが、専門家への相談も検討を。
まず、今回の質問に関わる重要な用語について、基本的な知識を整理しましょう。
抵当権(ていとうけん)とは、お金を貸した側(債権者)が、万が一お金を返してもらえなかった場合に備えて、借りた側(債務者)の不動産(家や土地など)を担保として確保できる権利です。 抵当権を設定しておくと、債務者がお金を返せなくなった場合、債権者はその不動産を競売にかけて、そこからお金を回収できます。 抵当権は、あらかじめ登記(とうき:不動産の権利関係を公的に記録すること)しておくことで、第三者にも権利を主張できるようになります。
差押え(さしおさえ)は、債務者がお金を返済しない場合に、債権者が裁判所を通じて債務者の財産(不動産、預貯金、給与など)を強制的に取り上げて、債権を回収する手続きです。 差押えは、抵当権が設定されていない場合でも行われることがあります。 ただし、差押えには、事前に裁判を起こして判決を得るなど、いくつかの手続きが必要です。
今回のケースでは、保証協会やカードローン会社からの借入について、これらの権利がどのように関わってくるのかが重要なポイントになります。
質問者様のケースについて、具体的に見ていきましょう。
・保証協会からの借入について
保証協会は、中小企業や個人事業主がお金を借りる際に、金融機関の保証人になる組織です。 質問者様が保証料を支払って、保証人なし・無担保で借り入れた場合、保証協会は直接的に抵当権を設定している可能性は低いと考えられます。 なぜなら、無担保での借り入れだからです。 しかし、債務者が返済できなくなった場合、保証協会は債務者に代わって金融機関に返済を行うことがあります。その場合、保証協会は債務者に対して求償権(きゅうしょうけん:代わりに支払ったお金を請求する権利)を持ち、差押えなどの法的手段を取ることが可能です。
・カードローンとクレジットカード会社からの借入について
カードローンやクレジットカード会社からの借入の場合、多くは無担保です。 したがって、これらの会社が直ちに抵当権を設定することは、原則としてありません。 しかし、返済が滞った場合、これらの会社は裁判を起こし、判決を得た上で差押えを行う可能性があります。 差押えの対象となるのは、預貯金、給与、不動産など、債務者の財産です。
・家を売却する選択肢について
家を売却して借金を返済するという選択肢は、一つの有効な手段です。 ただし、売却益で全ての借金を返済できるかどうか、また、売却後も生活を維持できるだけの資金が残るかどうかを慎重に検討する必要があります。
今回のケースに関係する主な法律や制度は以下の通りです。
・民法
債権(お金を貸した権利)や債務(お金を返す義務)に関する基本的なルールを定めています。 抵当権や差押えに関する規定も含まれています。
・民事執行法
差押えなどの強制執行の手続きについて定めています。 債権者がどのようにして債務者の財産を差し押さえ、競売にかけるかといった具体的な手続きが定められています。
・破産法
自己破産に関する手続きを定めています。 自己破産は、借金が返済不能になった場合に、裁判所に申し立てて、借金の支払いを免除してもらう手続きです。 ただし、自己破産には、一定の条件を満たす必要があり、弁護士費用や手続き費用もかかります。
多くの方が誤解しがちなポイントを整理します。
・抵当権はすぐに設定できるわけではない
カードローンやクレジットカード会社が、すぐに抵当権を設定できるわけではありません。 抵当権を設定するには、債務者の同意が必要であり、通常は借入時に契約を結びます。 無担保の借入の場合、債権者はまず裁判を起こし、判決を得てから差押えを行うのが一般的です。
・差押えはすべての財産に対して行われるわけではない
差押えは、債務者の全ての財産に対して行われるわけではありません。 例えば、生活に必要な家財道具や、一定額以下の預貯金は、差押えの対象から除外される場合があります。
・自己破産は最終手段
自己破産は、借金問題を解決するための最終手段の一つですが、それ以外の選択肢も検討する余地があります。 家の売却や、債権者との交渉など、自己破産に至る前にできることはたくさんあります。
具体的なアドバイスや、よくあるケースを紹介します。
・家を売却する場合
家を売却する場合、まずは不動産会社に査定を依頼し、売却価格の見込みを把握しましょう。 売却価格で借金を全て返済できるか、また、売却にかかる費用(仲介手数料、税金など)を考慮して、手元に残るお金を計算することが重要です。 売却後、残った借金については、債権者と交渉して、分割払いや減額を検討することも可能です。
・債権者との交渉
債権者との交渉は、借金問題を解決するための有効な手段です。 弁護士や司法書士などの専門家に依頼して、交渉を代行してもらうこともできます。 交渉によって、返済期間を延長したり、月々の支払額を減らしたり、借金を減額してもらうことができる可能性があります。
・自己破産を検討する場合
自己破産を検討する場合は、弁護士に相談し、手続きの流れや費用について詳しく説明を受けることが重要です。 自己破産には、裁判所への申立て、債権者とのやり取り、免責許可決定など、様々な手続きが必要です。 弁護士に依頼することで、これらの手続きをスムーズに進めることができます。
・具体的な事例
例えば、Aさんはカードローンと住宅ローンの返済に困り、家を売却することにしました。 売却価格でカードローンは完済できましたが、住宅ローンの残債が残ってしまいました。 そこで、Aさんは弁護士に相談し、住宅ローンの債権者と交渉した結果、残債の一部を免除してもらい、残りを分割で支払うことで合意できました。 このように、専門家のサポートを受けながら、様々な選択肢を検討することで、借金問題を解決できる可能性があります。
以下のような場合は、専門家への相談を強くお勧めします。
・借金の総額が大きく、返済の見込みが立たない場合
借金の総額が大きすぎて、自力での返済が難しい場合は、専門家(弁護士や司法書士)に相談し、債務整理(さいむせいり:借金問題を解決するための手続きの総称)について検討することをお勧めします。 債務整理には、自己破産、個人再生、任意整理など、様々な方法があります。
・債権者からの取り立てが厳しい場合
債権者からの取り立てが過酷で、精神的に追い詰められている場合は、専門家に相談することで、取り立てを一時的に止めることができます。 また、専門家は、債権者との交渉を代行し、和解に向けた手続きを進めることもできます。
・法的知識がなく、手続きがわからない場合
法律に関する知識がなく、抵当権の設定や差押え、自己破産などの手続きについて理解できない場合は、専門家に相談し、アドバイスを受けることが重要です。 専門家は、個別の状況に合わせて、最適な解決策を提案し、手続きをサポートしてくれます。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
借金問題は、早期に対処することで、解決の可能性が広がります。 専門家の力を借りて、最適な解決策を見つけましょう。
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