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借入金の肩代わりと抵当権移転:知っておくべき手続きと注意点

質問の概要

【背景】

  • 知人にお金を貸し、その知人が住宅ローンの返済に行き詰まってしまいました。
  • 知人の家には抵当権(住宅ローンを借りた金融機関が、万が一返済が滞った場合に、その家を売って貸したお金を回収できる権利)が設定されています。
  • 私が知人の代わりに住宅ローンの一部を支払うことになりました。

【悩み】

  • 肩代わりしたお金の分だけ、抵当権を私に移すことはできるのでしょうか?
  • もし可能であれば、どのような手続きが必要ですか?
  • 将来的に何か問題が起こる可能性はありますか?

借入金の肩代わり分だけ抵当権を移転するには、債権譲渡(権利を譲り渡すこと)と抵当権移転登記が必要です。専門家への相談がおすすめです。

回答と解説

1. 抵当権と債権の基礎知識

まず、抵当権と債権について基本的なことを理解しておきましょう。

抵当権とは、お金を貸した人(債権者)が、お金を借りた人(債務者)の不動産(家や土地など)を担保(万が一の時の保証)として設定できる権利です。債務者がお金を返せなくなった場合、債権者は抵当権に基づいてその不動産を競売(裁判所が実施する売却)し、そこからお金を回収できます。

債権とは、特定の人に対して、特定の行為を要求できる権利のことです。今回のケースでは、お金を貸した人が持つ「お金を返してもらう権利」が債権にあたります。

2. 借入金の肩代わりと抵当権の関係

知人の住宅ローンを肩代わりした場合、あなたは知人に対して「お金を貸した」ことになります。つまり、知人に対して債権を持つことになります。しかし、そのままでは、あなたは知人の家の抵当権を持つことはできません。

抵当権は、原則として、その債権とセットで移動します。つまり、あなたが知人にお金を貸しただけでは、抵当権は元の金融機関に残ったままなのです。

3. 抵当権を移転する方法:債権譲渡と抵当権移転登記

肩代わりしたお金の分だけ抵当権をあなたに移転するには、以下の2つの手続きが必要になります。

①債権譲渡

これは、元の金融機関からあなたへ、その債権の一部を譲り渡してもらう手続きです。債権譲渡契約書を作成し、金融機関とあなた、そして知人の三者で合意する必要があります。債権譲渡によって、あなたは知人に対する債権の一部を取得します。

②抵当権移転登記

債権譲渡が行われたら、法務局(登記を管理する役所)で抵当権移転登記を行う必要があります。これは、抵当権の名義を元の金融機関からあなたに変更する手続きです。登記を行うことで、あなたの抵当権が正式に認められ、法的効力を持つようになります。

4. 債権譲渡と抵当権移転登記の手続きの流れ

具体的な手続きの流れは以下のようになります。

  1. 金融機関との交渉: まず、金融機関に債権譲渡と抵当権移転について相談し、同意を得る必要があります。金融機関によっては、この手続きに応じてくれない場合もあります。
  2. 契約書の作成: 金融機関、あなた、知人の三者で、債権譲渡契約書を作成します。この契約書には、譲渡する債権の金額や、抵当権の範囲などを明確に記載します。
  3. 必要書類の準備: 債権譲渡契約書に加えて、登記に必要な書類(印鑑証明書、身分証明書、登記識別情報など)を準備します。
  4. 登記申請: 弁護士や司法書士に依頼し、法務局に抵当権移転登記を申請します。
  5. 登記完了: 登記が完了すると、あなたの名義で抵当権が設定され、法的効力が発生します。

5. 債権譲渡と抵当権移転を行う上での注意点

債権譲渡と抵当権移転を行う際には、いくつかの注意点があります。

  • 金融機関の協力: 債権譲渡は、金融機関の協力が不可欠です。金融機関が同意しない場合、この手続きは行えません。
  • 費用: 債権譲渡契約書の作成費用や、抵当権移転登記の費用(登録免許税、司法書士への報酬など)が発生します。
  • 税金: 債権譲渡によって利益が発生した場合、税金(所得税や贈与税など)がかかる可能性があります。
  • 優先順位: 抵当権の優先順位は、登記された順番によって決まります。もし、他に抵当権が設定されている場合、あなたの抵当権の順位が低くなる可能性があります。
  • リスク: 知人が住宅ローンの返済を滞納した場合、抵当権を実行し、不動産を競売にかけることになります。しかし、競売の結果、債権を全額回収できないリスクもあります。

6. 専門家への相談:弁護士や司法書士の役割

債権譲渡と抵当権移転の手続きは、専門的な知識が必要となるため、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。

弁護士

法律に関する専門家であり、債権譲渡契約書の作成や、法的トラブルが発生した場合の対応を依頼できます。

司法書士

登記に関する専門家であり、抵当権移転登記の手続きを代行してくれます。

専門家に相談することで、手続きをスムーズに進めることができ、法的リスクを回避することができます。

7. まとめ:今回の重要ポイント

今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。

  • 借入金の肩代わり分だけ抵当権を移転するには、債権譲渡と抵当権移転登記が必要。
  • 債権譲渡は金融機関の協力が不可欠。
  • 専門家(弁護士や司法書士)に相談することで、手続きを円滑に進め、リスクを軽減できる。
  • 手続きには費用が発生し、税金がかかる場合がある。

知人の住宅ローン問題を解決するためには、専門家の助けを借りながら、慎重に進めていくことが重要です。

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