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借地権の名義変更と承諾!贈与・共有・相続の疑問を徹底解説!
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* 借地権の名義変更にはどのような手続きが必要ですか?
* 地主さんの承諾は必要ですか?
* 母と私で共有にする場合、手続きはどうなりますか?
* 相続まで待つ方が良いのでしょうか?
まず、今回の相談の中心となる「借地借家法」と「借地権」について理解しましょう。
借地借家法とは、土地を借りて家を建てたり、借りた土地に建物を建てて住んだりする場合の、土地の貸主(地主)と土地を借りている人(借地人)の権利と義務を定めた法律です。 この法律によって、借地人の権利が保護されています。
「借地権」とは、土地を借りて建物を建てたり、土地に建物を建てて使用・収益する権利のことです。 借地権には、契約に基づく「普通借地権」と、法律によって認められる「地上権」があります。 今回のケースでは、契約に基づく借地権であると推測されます。 借地権は、登記(不動産登記簿に権利関係を記録すること)することで、その権利を明確にできますが、登記されていない場合でも、借地借家法に基づく権利は存在します。
母からあなたへの家の名義変更(贈与)、母との共有、相続、いずれの場合も、借地権の名義変更には地主の承諾が必要です。 借地権は、土地に付随する権利なので、借地権の移転には地主の同意が不可欠なのです。 承諾を得ずに名義変更してしまうと、地主から契約解除を請求される可能性があります。
関係する法律は、主に借地借家法です。 この法律の第12条には、借地権の譲渡(贈与を含む)について、地主の承諾が必要であると規定されています。 また、共有についても地主の承諾が必要となります。 相続の場合も、相続によって借地権が相続人に移転しますが、地主は相続人に対して、借地契約の承継を拒否できる場合があります(借地借家法第28条)。
「登記されていないから手続きが簡単」と誤解しがちですが、登記の有無に関わらず、地主の承諾は必須です。 登記されていない場合、権利関係が不明確になるため、地主の承諾を得る手続きがより重要になります。
地主への承諾取得は、書面で行うのが望ましいです。 承諾書には、借地権の名義変更の内容(贈与、共有、相続)、新しい借地人の氏名、住所などを明確に記載しましょう。 また、今後の借地契約の継続についても確認しておきましょう。 地主によっては、名義変更に際し、更新料や承諾料などを請求する場合もあります。
借地借家法は複雑な法律です。 地主との交渉がうまくいかない場合、または契約内容に不明な点がある場合は、不動産専門の弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家は、適切な手続きや交渉方法をアドバイスし、トラブルを回避するお手伝いをしてくれます。
借地権の名義変更は、地主の承諾が不可欠です。 贈与、共有、相続いずれの場合も、事前に地主とよく話し合い、承諾を得る手続きを踏むことが重要です。 不明な点やトラブルを回避するため、必要に応じて専門家に相談しましょう。 借地借家法を理解し、適切な手続きを行うことで、円滑な名義変更を進めることができます。
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