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借地権付住宅の売買価格相場と、地主による買取りについて

【背景】

  • 空き家になって4年が経過した借地権付住宅を売却したいと考えている。
  • 地主は売却に合意している。
  • 地元の不動産屋に相談したところ、借地権付住宅は買い手が見つかりにくいと言われた。
  • 不動産屋からは賃貸を勧められたが、賃貸は希望していない。
  • 売却を依頼したところ、売却希望価格を尋ねられたが、相場が分からず困っている。

【悩み】

  • 借地権付住宅の売買価格の相場を知りたい。
  • 買い手がつかない場合、地主が土地を買い取ることは可能か、その場合の価格はどうなるのか知りたい。

借地権付住宅の売買価格は、土地の評価額や借地権割合によって変動します。地主への売却も可能ですが、価格交渉が必要です。

借地権付住宅売買の基礎知識

借地権付住宅の売買について、まずは基本的な知識から確認しましょう。借地権付住宅とは、土地を所有している人(地主)から土地を借りて、その上に建物を建てて住んでいる住宅のことです。この場合の「借地権」(しゃくちけん)とは、土地を借りて利用する権利のことです。

借地権には、大きく分けて「普通借地権」と「定期借地権」の2種類があります。今回のケースでは、特にどちらの借地権であるかの記載がないため、一般的な「普通借地権」を前提として解説を進めます。普通借地権は、借地期間が長く、借地人の権利が保護されているのが特徴です。

借地権付住宅を売却する際には、建物の所有権と借地権を一緒に売却することになります。売買価格は、土地の評価額、建物の評価額、そして借地権割合などを考慮して決定されます。

今回のケースへの売買価格の考え方

今回のケースでは、土地の面積が23坪、路線価が205(おそらく単位は万円/㎡)、地積が76.03㎡、建物の評価額が135万2000円、借地権割合が60%という情報が提供されています。これらの情報をもとに、売買価格の相場を推測することができます。

まず、土地の価格を計算します。路線価は、その土地の1㎡あたりの価格を示す指標です。地積(土地の面積)が76.03㎡なので、土地の価格は、路線価205万円/㎡ × 76.03㎡ = 15,586,150円となります。ただし、路線価はあくまで目安であり、実際の売買価格とは異なる場合があります。

次に、借地権割合を考慮します。借地権割合が60%の場合、借地権の価値は土地価格の60%となります。したがって、借地権の価値は、15,586,150円 × 60% = 9,351,690円となります。この借地権の価値に、建物の評価額1,352,000円を足したものが、おおよその売買価格の目安となります。9,351,690円 + 1,352,000円 = 10,703,690円。

ただし、これはあくまで机上の計算であり、実際の売買価格は、物件の状態、周辺の不動産市場の状況、買い手のニーズなど、様々な要因によって変動します。また、借地権付住宅は、一般的な戸建て住宅に比べて買い手が付きにくい傾向があるため、売買価格が低くなる可能性もあります。

関係する法律と制度

借地権付住宅の売買には、いくつかの法律が関係します。主なものは以下の通りです。

  • 借地借家法: 借地権に関する基本的なルールを定めています。借地期間、更新、地代の支払いなど、借地権者の権利を保護するための規定が盛り込まれています。
  • 民法: 契約に関する基本的なルールを定めています。売買契約や賃貸借契約など、様々な契約に関する規定が含まれています。

今回のケースでは、地主が売却に合意しているとのことですが、売買契約を締結する際には、地主との間で、借地権の譲渡(じょうと)(第三者への売却)に関する合意書を作成する必要があります。借地借家法では、借地権の譲渡には地主の承諾が必要とされており、無断で譲渡した場合、契約解除される可能性があります。

誤解されがちなポイント

借地権付住宅の売買で、よく誤解されるポイントを整理しましょう。

  • 売買価格の決定方法: 借地権付住宅の売買価格は、土地の評価額だけではなく、建物の評価額や借地権割合、さらには周辺の不動産市場の状況など、様々な要因を考慮して決定されます。
  • 買い手の見つけやすさ: 借地権付住宅は、一般的な戸建て住宅に比べて買い手が付きにくい傾向があります。これは、借地権という権利の複雑さや、将来的な更新料の負担などが理由として挙げられます。
  • 地主の承諾: 借地権付住宅を売却する際には、地主の承諾が必要となります。地主が承諾しない場合、売却が難しくなる可能性があります。

実務的なアドバイスと具体例

借地権付住宅を売却する際の、実務的なアドバイスと具体例を紹介します。

  • 不動産会社の選定: 借地権付住宅の売買に詳しい不動産会社を選ぶことが重要です。借地権に関する知識や経験が豊富な不動産会社であれば、適切な売買価格の査定や、買い手探しをサポートしてくれます。
  • 売買価格の査定: 複数の不動産会社に査定を依頼し、売買価格の相場を把握しましょう。査定価格は、不動産会社の経験や判断によって異なる場合があります。
  • 地主との交渉: 地主との間で、借地権の譲渡に関する合意書を作成する必要があります。売買契約締結前に、地主との間でしっかりと協議を行い、トラブルを避けるようにしましょう。
  • 広告活動: 借地権付住宅の売却は、通常の戸建て住宅よりも広告活動に工夫が必要です。借地権のメリットや、物件の魅力をアピールすることで、買い手の興味を引くことができます。

具体例として、ある借地権付住宅の売却事例を考えてみましょう。土地の評価額が1500万円、建物の評価額が100万円、借地権割合が60%の物件があったとします。この場合、借地権の価値は900万円となり、売買価格の目安は1000万円となります。しかし、実際に売却する際には、周辺の不動産市場の状況や、物件の状態などを考慮して、価格を調整する必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

借地権付住宅の売買は、専門的な知識が必要となる場合があります。以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。

  • 売買価格の査定に迷う場合: 複数の不動産会社に査定を依頼しても、価格に大きな差がある場合は、不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)に相談し、正確な評価をしてもらうことを検討しましょう。
  • 地主との交渉が難航する場合: 地主との間で、借地権の譲渡に関する交渉がうまくいかない場合は、弁護士(べんごし)に相談し、法的アドバイスを受けることを検討しましょう。
  • 契約内容に不安がある場合: 売買契約の内容に不安がある場合は、弁護士や司法書士(しほうしょし)に相談し、契約内容の確認やアドバイスを受けることを検討しましょう。

まとめ

今回の重要ポイントをまとめます。

  • 借地権付住宅の売買価格は、土地の評価額、建物の評価額、借地権割合などを考慮して決定されます。
  • 地主との間で、借地権の譲渡に関する合意書を作成する必要があります。
  • 借地権付住宅の売却には、専門的な知識が必要となる場合があります。
  • 売買価格の査定や、地主との交渉、契約内容の確認など、専門家への相談も検討しましょう。

借地権付住宅の売却は、複雑な手続きを伴う場合がありますが、適切な情報収集と専門家への相談を通じて、スムーズに進めることができます。

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