- Q&A
元夫の賃貸保証人。もしもの時の法的責任と、あなたができること

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【背景】
【悩み】
元夫が亡くなった場合、未払い家賃や原状回復費用(部屋を元の状態に戻す費用)などの支払いを求められる可能性があります。
賃貸契約における保証人とは、もし契約者(この場合は元夫)が家賃を滞納したり、部屋を傷つけたりして契約上の義務を果たせなくなった場合に、その責任を代わりに負う人のことです。簡単に言うと、契約者が払えなくなったお金を代わりに払う義務が生じます。
保証人には、大きく分けて「連帯保証人」と「保証人」の2種類があります。今回のケースでは、通常、賃貸契約の保証人は「連帯保証人」であることが多いです。連帯保証人は、より重い責任を負います。例えば、家賃の滞納があった場合、貸主(大家さんや不動産会社)は、まず契約者本人に請求しますが、連帯保証人には、契約者本人に請求することなく、直接、全額を請求することができます。
元夫が亡くなった場合、あなたが保証人になっている賃貸契約に関して、いくつかの責任が発生する可能性があります。
これらの費用は、元夫の遺産から支払われることもあります。しかし、遺産が不足している場合は、あなたが支払わなければならない可能性があります。
賃貸借契約に関する主な法律は「借地借家法」です。この法律は、賃貸契約における借主と貸主の権利と義務を定めています。また、保証人の責任については、民法に規定されています。
民法では、保証人の責任範囲について、契約内容や保証の種類(連帯保証など)によって定められています。例えば、連帯保証人の場合、保証する金額の上限が定められていない限り、債務全額を支払う義務を負う可能性があります。ただし、2020年4月1日に施行された改正民法により、個人根保証契約(継続的な取引に関する保証契約)については、極度額(保証する金額の上限)を定めることが義務付けられました。
元夫が亡くなった場合、相続の問題も関係してきます。相続が発生すると、元夫の財産は相続人に引き継がれます。相続人が複数いる場合は、遺産分割協議(誰がどの財産を相続するかを決める話し合い)が行われます。もし、元夫に借金があった場合、相続人はそれを相続する可能性があります。ただし、相続放棄(相続する権利を放棄すること)をすることも可能です。
保証人に関する誤解として、よくあるのは、「保証人は必ず全額を支払わなければならない」というものです。実際には、保証人の責任範囲は契約内容によって異なります。例えば、保証する金額の上限が定められている場合、その上限を超えて支払う必要はありません。
また、「保証人は、契約者が支払えなくなったすべての責任を負う」という誤解もあります。これも必ずしも正しくありません。例えば、契約違反の内容によっては、保証人が責任を負わない場合もあります。契約書をよく確認し、不明な点は専門家に相談することが重要です。
今回のケースでは、「元夫が亡くなった場合、自動的にすべての責任を負う」わけではありません。未払い家賃や原状回復費用など、具体的な債務(支払うべきお金)が発生した場合に、その責任を負う可能性があります。
元夫が亡くなった場合に備えて、以下の点を確認しておくことが重要です。
具体例として、元夫が亡くなった後、貸主から未払い家賃の支払いを求められたとします。この場合、まずは賃貸借契約書を確認し、保証人としての責任範囲を明確にしましょう。次に、元夫の遺産の状況を確認し、相続放棄を検討することもできます。相続放棄をすれば、借金を相続する必要はありません。
また、貸主との間で、支払いの猶予や分割払いなどの交渉ができる場合もあります。状況に応じて、弁護士などの専門家に相談し、適切な対応策を検討しましょう。
以下のような場合は、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
専門家は、あなたの状況に合わせて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。一人で悩まず、専門家の力を借りることも検討しましょう。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
元夫の状況を考えると、精神的に不安定な状態であることが懸念されます。まずは、元夫の安否確認を行い、必要であれば、しかるべき機関(警察や、元夫の居住地の役所など)に相談することも検討しましょう。また、あなた自身も精神的な負担を感じているようであれば、専門家(カウンセラーなど)に相談することも考えてください。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック