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兄弟共有の抵当権付き土地の一部購入:抵当権抹消と売買価格について徹底解説!

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土地の一部を購入した金額をローンの返済に充てれば、購入した部分の抵当権を抹消してもらえるのかどうかが分かりません。また、全額返済するまで、土地の一部を売却しても認められないのかどうか不安です。
まず、抵当権(Mortgage)とは、借金(債務)の担保として、不動産を差し入れる権利のことです。 住宅ローンを組む際、多くの方が設定します。 抵当権を設定した不動産を「担保不動産」と呼びます。 今回のケースでは、兄弟が共有で所有する土地が担保不動産となっています。
共有不動産とは、複数の人が共同で所有する不動産のことです。 兄弟共有の土地は、共有不動産に該当します。 共有不動産の一部を売却する場合、他の共有者全員の同意が必要となるのが一般的です。
残念ながら、土地の一部を購入した金額をローンの返済に充てただけでは、その部分の抵当権は抹消されません。抵当権は、土地全体にかかっているからです。 ローンを組んだ金融機関は、土地全体を担保として捉えているため、一部の返済だけでは抵当権を解除(抹消)する義務はありません。 土地全体のローン残高がゼロになるまで、抵当権は残存します。
民法(特に共有に関する規定)と抵当権に関する規定が関係します。 民法では、共有不動産の処分には共有者全員の同意が必要とされています。 抵当権に関する規定では、抵当権者は、担保不動産全体に対して権利を有すると定められています。
「土地の一部を購入した分だけ返済すれば、その部分の抵当権が消える」と誤解しやすい点です。 抵当権は、土地全体を担保として設定されているため、一部の返済では抵当権が消滅することはありません。
土地の一部を購入したい場合は、まず兄弟と売買契約を結び、その後、金融機関と交渉して、ローンの残高を減額するか、あるいは新しいローンを組むなどの方法を検討する必要があります。 例えば、土地の評価額を基に売買価格を決定し、その金額を兄弟がローン返済に充てることで、ローンの残高を減らすことができます。 しかし、金融機関の同意を得ることが不可欠です。 金融機関によっては、新たな担保提供を求められる可能性もあります。
不動産売買や抵当権に関する知識が不足している場合、または複雑な状況にある場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。 専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、スムーズな取引をサポートしてくれます。 特に、兄弟間での売買や金融機関との交渉は、専門家の介入によってトラブルを回避できる可能性が高まります。
抵当権付き土地の一部購入において、購入代金を返済に充てても、抵当権は自動的に抹消されません。 土地全体のローン残高がゼロになるまで、抵当権は残存します。 兄弟との売買契約、金融機関との交渉、そして専門家への相談が重要です。 安易な判断はトラブルにつながる可能性があるため、慎重な対応が必要です。 専門家のアドバイスを得ながら、手続きを進めることをお勧めします。
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