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公売物件の落札後の立ち退き交渉、弁護士が出てきた場合の対応策を解説

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【悩み】
所有権移転前の立ち退き交渉は慎重に。弁護士介入を想定し、証拠保全と専門家への相談を検討しましょう。
※以下、回答と解説です。
まず、今回のテーマである「公売」と「立ち退き交渉」について、基本的な知識を整理しましょう。
公売(こうばい)とは、税金などの滞納があった場合に、国や地方公共団体が、滞納者の財産を差し押さえ、競売にかけることです。この競売に入札し、最高価格を提示した人が落札者となります。今回のケースでは、質問者さんが落札者ということになりますね。
公売で落札した場合、落札者は代金を納付し、裁判所から「売却許可決定」を受けます。しかし、これだけではまだ完全に所有権を取得したことにはなりません。所有権を正式に得るためには、法務局での所有権移転登記を行う必要があります。
次に、立ち退き交渉についてです。公売物件には、元の所有者(占有者)が住んでいる場合があります。落札者は、その占有者に物件を明け渡してもらう必要があります。この明け渡しを求める交渉が、立ち退き交渉です。交渉がまとまらない場合は、裁判を起こして、最終的には強制的に立ち退かせることも可能です(強制執行)。
今回のケースでは、まだ所有権移転登記が完了していない段階で、立ち退き交渉を行っています。この点が、今後の対応を考える上で非常に重要です。
所有権移転前ということは、法律上はまだ完全に物件の所有者とは言えません。そのため、交渉の際には、慎重な対応が求められます。
占有者が弁護士に相談しているという状況は、今後の交渉が難航する可能性を示唆しています。弁護士は、占有者の権利を守るために、様々な法的手段を検討する可能性があります。例えば、立ち退き料の要求や、明け渡しの遅延などが考えられます。
この状況を踏まえると、まずは、冷静に事実関係を確認し、記録を残すことが重要です。交渉の経緯や、占有者の発言などを、書面や録音などで記録しておきましょう。これは、将来的に裁判になった場合に、非常に有効な証拠となります。
今回のケースで関係する主な法律は、民法と不動産執行法です。
今回のケースでは、まだ所有権移転登記が完了していないため、民法上の所有権に基づく権利行使には制限があります。しかし、売却許可決定を受けていることから、不動産執行法に基づいて、占有者に明け渡しを求めることは可能です。ただし、その手続きには、専門的な知識が必要となる場合があります。
今回のケースで、多くの人が誤解しやすいポイントは、「所有権移転の重要性」です。
売却許可決定を受けただけでは、まだ完全に物件の所有者ではありません。所有権移転登記が完了して初めて、法律上の完全な所有者となります。
所有権移転前と後では、行使できる権利の内容が異なります。所有権移転前は、まだ占有者に対して、直接的な権利行使(例えば、家賃の請求など)はできません。しかし、売却許可決定を受けていることから、占有者に対して、明け渡しを求めることは可能です。
この違いを理解しておかないと、交渉が不利に進む可能性があります。所有権移転の状況を正確に把握し、適切な対応をとることが重要です。
それでは、具体的な交渉の進め方と、注意点について解説します。
まず、交渉のスタンスですが、所有権移転前であることを踏まえ、あくまでも穏便な解決を目指すことが基本です。感情的な対立を避け、冷静に話し合いを進めましょう。
具体的な交渉のステップとしては、以下の通りです。
交渉の際には、以下の点に注意しましょう。
今回のケースでは、占有者が弁護士に相談していることから、専門家への相談は必須と言えるでしょう。
相談すべき専門家としては、主に以下の3つのパターンが考えられます。
専門家に相談するメリットは、以下の通りです。
専門家への相談は、費用がかかりますが、結果的に、時間と手間を節約し、法的トラブルを回避できる可能性が高まります。状況に応じて、積極的に専門家の力を借りましょう。
今回のケースの重要ポイントをまとめます。
公売物件の立ち退き交渉は、複雑な問題が絡み合うことがあります。今回の解説を参考に、慎重かつ適切な対応を心がけてください。そして、困ったことがあれば、迷わず専門家に相談しましょう。
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