• Q&A
  • 共同住宅建設予定地と私道通行権:共有者の反対を説得する方法と法的根拠

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

共同住宅建設予定地と私道通行権:共有者の反対を説得する方法と法的根拠

【背景】
* 知人がオーナーである共同住宅の建設予定地が、私道を通らないと公道に出られない状況です。
* その私道は3者で共有されており、知人はそのうち1者の持分を持っています。
* 他の2人の共有者は、共同住宅の入居者には私道通行の権利がないとして、通行を反対しています。

【悩み】
共同住宅の入居者が私道を通行できるよう、権利がない状態でも解決する方法や、他の共有者を説得できる法的根拠を知りたいです。オーナーは責任を持つと言っていますが、納得してもらえません。

私道通行承諾、もしくは地役権設定が必要。法令に基づき交渉を。

1. 私道通行権の基礎知識

私道とは、個人が所有する道路のことです。公道(一般の人が自由に通行できる道路)と違い、所有者の許可なく通行することはできません。 通行権を得るには、所有者との合意が必要です。 この合意は、契約によって「私道通行承諾」を得るか、不動産登記によって「地役権(じえきけん)」(※1)を設定する方法があります。

(※1)地役権:他人の土地を、自分の土地のために利用する権利のこと。例えば、自分の土地に隣接する土地を通って、自分の土地へ行き来する権利などが該当します。

2. 今回のケースへの直接的な回答

共同住宅の入居者が私道を通行するには、私道共有者全員の同意を得て、私道通行承諾を得るか、地役権を設定する必要があります。 オーナーが「全て責任を持つ」と言っても、オーナー単独では通行権を認めさせることはできません。 他の共有者2名に、私道通行承諾もしくは地役権設定の合意を得ることが必須です。

3. 関係する法律や制度

民法(特に、所有権、地役権に関する規定)が関係します。 私道通行に関する紛争は、民事訴訟(裁判)によって解決することも可能です。 しかし、訴訟は時間と費用がかかるため、まずは話し合いで解決を目指すのが現実的です。

4. 誤解されがちなポイントの整理

「オーナーが責任を持つ」という発言は、法的根拠としては弱いです。 オーナーが責任を負うとしても、それは経済的な責任(例えば、通行のための別ルート確保費用)であって、通行権そのものを保証するものではありません。 所有権は共有者全員にあり、通行権の許諾も共有者全員の合意が必要です。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

以下の手順で交渉を進めることをお勧めします。

  • 共有者との話し合い: まずは、他の共有者と話し合い、私道通行の必要性と、そのメリット(例えば、共同住宅の売却価格向上など)を丁寧に説明します。
  • 書面での合意: 合意に至った場合は、私道通行承諾書または地役権設定契約書を公正証書(公証役場で作成する契約書)として作成することをお勧めします。 これは、将来的なトラブルを避けるために非常に重要です。
  • 専門家への相談: 話し合いがうまくいかない場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談しましょう。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

話し合いが難航したり、法的な知識が不足していると感じた場合は、弁護士や不動産鑑定士に相談することを強くお勧めします。 専門家は、適切な法的アドバイスや交渉のサポートを行い、紛争解決に導いてくれます。 特に、地役権設定に関する手続きは複雑なため、専門家の助けが必要となるケースが多いです。

7. まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

共同住宅入居者の私道通行には、私道共有者全員の同意が必要です。 オーナーの責任だけでは解決せず、私道通行承諾書または地役権設定契約書の作成、必要に応じて専門家への相談が不可欠です。 早めの対応と丁寧な交渉で、円満な解決を目指しましょう。 合意形成が困難な場合は、法的手続きも視野に入れる必要があります。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop