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共同名義の不動産、内縁の人の名義に変更する方法と費用を抑えるためのステップ

【背景】
* 私の家は私と弟の共同名義です。
* 弟は現在、家に住んでおらず、自分の名義を抹消しても構わないと言っています。
* 弟の荷物は家のまま置いておくことになっています。
* 内縁の相手と暮らしており、家の名義をその人に変更したいと考えています。

【悩み】
弟の名義を抹消し、内縁の人の名義に変更するにはどうすれば良いのか分かりません。
弟には名義を放棄すると言ってもらっていますが、それだけでは不十分だと思います。
念書で良いのか、それとも手続きが必要なのか、また費用についても不安です。
法律家に相談すると費用が高いと聞いており、費用を抑えながら手続きを進めたいです。

弟の同意を得て、遺産分割協議書を作成し、所有権移転登記を行う必要があります。費用は数万円~数十万円です。

回答と解説

1.テーマの基礎知識:不動産の共同名義と名義変更

不動産の共同名義とは、複数の所有者が一つの不動産を共有する状態です(共有持分)。今回のケースでは、質問者さんと弟さんが共有者です。名義変更とは、所有者の氏名を登記簿(不動産の所有者を記録した公的な書類)から変更することです。 所有権移転登記(所有権を他人に移転することを登記すること)という手続きが必要です。

2.今回のケースへの直接的な回答:弟の名義抹消と内縁の人の名義への変更

弟さんの名義を抹消し、内縁の人の名義に変更するには、以下の手順が必要です。

まず、弟さんと遺産分割協議書を作成します。これは、共同所有者間で所有権の割合を決定し、その割合に従って所有権を移転する合意書です。弟さんが自分の持分を放棄する意思表示を明確に記載する必要があります。

次に、この遺産分割協議書と、必要書類(本人確認書類、印鑑証明書など)を添付して、法務局で所有権移転登記の手続きを行います。 この手続きによって、正式に所有権が内縁の人に移転します。

3.関係する法律や制度:不動産登記法

不動産の名義変更は、不動産登記法に基づいて行われます。この法律は、不動産の所有権を明確にし、取引の安全性を確保するためのものです。 登記手続きは、法務局で行われます。

4.誤解されがちなポイントの整理:念書だけでは不十分

弟さんから名義を放棄する旨の念書をもらったとしても、それは法的拘束力(法律上、守らなければならない効力)が弱い場合があります。 不動産登記は、公的な手続きであり、念書だけでは登記はできません。 必ず遺産分割協議書を作成し、所有権移転登記を行う必要があります。

5.実務的なアドバイスや具体例の紹介:費用を抑える方法

法律家に相談する費用を抑えるには、以下の方法があります。

* **司法書士への依頼:** 弁護士よりも費用が抑えられる場合があります。司法書士は、不動産登記手続きの専門家です。
* **法テラスの利用:** 経済的に困難な場合は、法テラス(日本司法支援センター)の利用を検討しましょう。
* **自分で手続きを行う:** 比較的簡単な手続きであれば、自分で行うことも可能です。ただし、手続きに不備があると、登記が却下される可能性があります。

6.専門家に相談すべき場合とその理由:複雑なケースやトラブル発生時

以下の場合は、専門家(弁護士または司法書士)に相談することをお勧めします。

* 弟さんと合意形成が難しい場合
* 遺産分割協議書の作成に不安がある場合
* 登記手続きに不慣れな場合
* その他、複雑な事情がある場合

7.まとめ:スムーズな名義変更のために

弟さんの同意を得て、遺産分割協議書を作成し、所有権移転登記を行うことで、不動産の名義変更が可能です。費用を抑えるためには、司法書士への依頼や法テラスの利用を検討しましょう。手続きに不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。 念書だけでは法的効力が弱いことを理解し、必ず正式な手続きを踏むようにしてください。

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