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共同名義の不動産、弟の勝手な担保設定は可能?兄弟間の信頼とリスク管理

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弟が私に黙って、共同名義の不動産を勝手に担保にして借金をすることは可能なのでしょうか? 父の遺産である家をそんな風に使うのは絶対に許せません。弟が勝手に担保設定できないと分かれば、今の不安も解消されるのですが…。
まず、不動産の共同所有について理解しましょう。共同所有とは、複数の所有者が一つの不動産を共有する所有形態です。今回のケースでは、質問者さんと弟さんが共同で不動産を所有しています。 共同所有には、共有持分(各所有者の所有割合)が明確に定められています。 共有持分が50%ずつであれば、それぞれの所有権は同等です。
次に、不動産を担保(抵当権設定)することについて説明します。抵当権とは、債務者が債権者に対して、債務の履行を担保するために、自分の不動産を担保として提供する権利です。 抵当権を設定するには、所有者の同意が必要です。 所有者が複数いる場合は、全員の同意が必要になります。
弟さんが質問者さんの同意を得ずに、共同名義の不動産を担保に借金をすることは、原則としてできません。 なぜなら、抵当権の設定には、所有者全員の同意が必要だからです。 質問者さんの実印が弟さんの手元になく、質問者さんが同意していない限り、抵当権は設定できません。
ただし、弟さんが何らかの不正な手段(偽造など)を用いて抵当権を設定できた場合は、別の話になります。
このケースに関係する法律は、民法です。民法には、共有物に関する規定や、抵当権に関する規定が定められています。 具体的には、民法第249条(共有物の管理)や、民法第370条(抵当権の成立要件)などが関係します。
誤解されやすいのは、「共同名義」だからといって、一方の所有者が勝手に処分できるという点です。 共同名義であっても、所有権は共有されており、重要な事項の決定には、全員の同意が必要です。 不動産の売買や担保設定は、重要な事項に該当します。
弟さんが借金を抱えている状況を鑑みると、権利書を弟さんから取り戻し、安全な場所に保管することをお勧めします。 また、今後のトラブルを避けるため、不動産の管理方法について、弟さんと話し合うか、弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。 例えば、弟さんの借金が不動産の価値を下回るような状況であれば、弟さんに自分の持分を売却してもらうなどの方法も考えられます。
弟さんが不正な手段で抵当権を設定しようとした場合、または、すでに設定されていた場合は、速やかに弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士は、法律的な知識に基づき、適切なアドバイスと法的措置を講じることができます。 また、兄弟間でのトラブルは、感情的な問題が絡みやすく、専門家の介入がスムーズな解決に繋がる場合があります。
共同名義の不動産を担保に借金をするには、所有者全員の同意が必要です。 弟さんが質問者さんの同意なく勝手に担保設定することは、原則としてできません。 しかし、不正な手段が用いられた場合は、専門家の助けが必要となる可能性があります。 権利書を安全に保管し、必要に応じて弁護士などの専門家に相談することが重要です。
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