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共同発明と共同出願の違いを徹底解説!特許取得における権利関係と手続きを分かりやすく説明します

【背景】
大学で研究活動をしていた際に、友人と共同で新しい技術を発明しました。特許を取得したいと考えているのですが、「共同発明」と「共同出願」の違いがよく分かりません。特許出願の手続きを進める上で、この違いを理解しておくことは重要だと思うので教えてください。

【悩み】
「共同発明」と「共同出願」の違い、そしてそれぞれの際に必要な手続きや、発明者間の権利関係について知りたいです。特許取得までの流れも合わせて教えていただけると嬉しいです。

共同発明は発明者、共同出願は出願者に関する概念です。権利関係や手続きに違いがあります。

1. テーマの基礎知識:発明と特許出願

「発明」とは、技術的な課題を解決する新しい技術や方法のことです。特許は、この発明を独占的に利用する権利を、国から与えられるものです。(特許権)。特許を取得するには、特許庁に「特許出願」を行う必要があります。

「共同発明」とは、複数の人が協力して一つの発明をした場合を指します。それぞれの発明への貢献度が問われます。一方、「共同出願」は、複数の人が共同で特許出願を行うことを意味します。必ずしも発明者全員が共同出願者である必要はありません。例えば、発明者は複数いるものの、そのうちの一人が特許出願を行う場合も「共同出願」とみなされます。

2. 今回のケースへの直接的な回答:共同発明と共同出願の違い

「共同発明」は発明の**主体**に関する概念であり、「共同出願」は特許出願の**手続き**に関する概念です。

共同発明では、複数人が発明に貢献したと認められる場合、全員が共同発明者となります。それぞれの貢献度に応じて、特許権の権利が共有されます。

共同出願は、誰が特許出願を行うかという問題です。共同発明者全員が共同出願者になることもあれば、一部の共同発明者のみが出願者になることもあります。出願者だけが特許出願の手続きを行います。

3. 関係する法律や制度:特許法

日本の特許に関する法律は「特許法」です。この法律では、共同発明者や共同出願者の権利義務、特許出願の手続きなどが詳細に規定されています。 特に、第30条では共同発明者の特許権の共有について規定されています。

4. 誤解されがちなポイントの整理:発明者と出願者の違い

発明者と出願者は必ずしも一致しません。複数人が共同で発明(共同発明)を行った場合でも、特許出願を行うのはその中の誰か(もしくは複数人)となります(共同出願)。発明者全員が出願者である必要はありません。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介:貢献度と権利割合

共同発明の場合、発明者間の貢献度を明確にすることが重要です。貢献度に応じて、特許権の割合が決定されます。例えば、Aさんが発明の主要なアイデアを提供し、Bさんが実験や改良を担当したとしたら、Aさんの貢献度の方が高く、特許権の割合もAさんの方が多くなる可能性があります。貢献度が明確でない場合は、紛争に発展する可能性があるので、事前に書面で合意しておくことが望ましいです。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由:複雑なケース

発明の内容が複雑であったり、発明者間の関係が複雑であったりする場合は、特許事務所などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、特許出願の手続きをスムーズに進めるためのアドバイスや、発明者間の権利関係を明確にするためのサポートをしてくれます。貢献度の判断や、特許出願書類の作成、特許権の管理など、専門知識が必要な場面が多くあります。

7. まとめ:共同発明と共同出願の要点

* 共同発明は発明者に関する概念、共同出願は出願手続きに関する概念です。
* 共同発明者全員が共同出願者である必要はありません。
* 発明者間の貢献度を明確にし、権利関係を事前に合意しておくことが重要です。
* 複雑なケースでは、専門家への相談が有効です。

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