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共有不動産の分筆と売却:前面道路がない場合の対処法と姉妹間のトラブル解決
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共有不動産を売却したいのですが、分筆できないことと、妹が売却に反対しているため、どうすればいいのか困っています。同じような状況で解決できた事例があれば知りたいです。
共有不動産とは、複数の人が共同で所有する不動産のことです。今回のケースでは、質問者さんと姉妹2人で共有しています。分筆とは、一つの土地を複数の土地に分割することです。通常、分筆するには、各区画に道路へのアクセス(接道)が必要となります。接道義務(道路に接していなければならないという義務)は、都市計画法や建築基準法などで定められています。質問者さんの不動産は前面道路が一部しかないため、通常の分筆が難しい状況です。
前面道路が一部しかないため分筆が困難でも、共有持分(共有している不動産における個々の持ち分)の売却は可能です。妹さんの同意が得られない場合は、裁判所を通じて共有持分の売却を請求する「共有物分割請求(きょうゆうぶつぶんかつせいきゅう)」という方法があります。
関係する法律は、民法(特に共有に関する規定)と、土地の形状や道路に関する規定を含む都市計画法、建築基準法などです。共有物分割請求は民法に基づいて行われます。裁判所は、状況を考慮し、不動産の売却を命じる可能性があります。
「分筆できない=売却できない」という誤解はよくあることです。分筆は土地の物理的な分割ですが、共有持分の売却は所有権の移転であり、必ずしも分筆を必要としません。所有権を放棄する意思表示がなければ、たとえ妹さんが住んでいても、裁判所を通じて売却を進めることが可能です。
まず、妹さんと話し合い、売却のメリット・デメリットを説明し、合意形成を目指しましょう。合意が得られない場合は、弁護士などの専門家に相談し、共有物分割請求の手続きを進めることをお勧めします。裁判手続きは複雑で費用もかかりますが、専門家の助言を得ながら進めることで、より円滑な解決が期待できます。
具体例として、弁護士は、妹さんの持分を買い取るための交渉を代行したり、裁判手続きに必要な書類作成や、裁判への代理人として対応したりします。裁判では、不動産の評価額や、各共有者の状況などを考慮して、裁判官が判断を下します。
妹さんとの話し合いがうまくいかない場合、あるいは裁判手続きを検討する場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することを強くお勧めします。法律的な手続きや不動産の評価、交渉戦略など、専門家の知識と経験は不可欠です。自己判断で進めると、かえって事態を複雑化させる可能性があります。
前面道路が一部しかない共有不動産でも、共有持分の売却は可能です。妹さんの同意が得られない場合は、共有物分割請求という裁判手続きを利用できます。しかし、法律的な手続きは複雑なため、弁護士などの専門家への相談が重要です。早めの専門家への相談が、円滑な解決への近道となります。 早期の相談は、時間と費用の節約にもつながります。
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