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共有不動産の相続と売却問題:高齢の母と妹の住み続けられる方法を探る

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母と妹は家に住み続けたいと考えていますが、父の弟妹は売却を主張しています。
父の弟妹は、母や私たちには所有権がないと言っています。
相続に関して、私たち(母と子供3人)にはどのような権利があり、どのような選択肢があるのか知りたいです。
お金に余裕がないため、費用のかからない解決策を探しています。
まず、ご質問の状況を整理するために、共有不動産(複数の所有者がいる不動産)と相続(亡くなった人の財産を相続人が引き継ぐこと)について基本的な知識を説明します。
ご実家の土地建物は、お父様と叔父叔母6名で共有されている状態です。共有状態にある不動産を売却するには、全共有者の同意が必要です。お父様は生前、売却を拒否していたため、売却は進んでいませんでした。しかし、お父様が亡くなったことで、状況が変わります。
お父様の死後、相続が始まります。相続人は、配偶者であるお母様と、質問者様を含むお子様3名です。相続財産には、共有不動産の「お父様の持分」が含まれます。
お父様の死後、弟妹の方々は、改めて不動産売却を申し出ています。しかし、弟妹の方々が「母や私たちには所有権がない」と主張することは、法的に正しくありません。お父様の持分は、お母様と子供3名で相続する権利があります。
まずは、相続手続きを進める必要があります。具体的には、相続開始を証明する「死亡届」を提出した後、遺産分割協議を行う必要があります。遺産分割協議とは、相続人全員で話し合い、相続財産をどのように分けるかを決める手続きです。
遺産分割協議では、共有不動産の取り扱いについて合意する必要があります。弟妹の方々と話し合い、合意できれば、不動産を売却することも、相続人の中で分割することも可能です。
しかし、話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停では、裁判官が仲介に入り、公平な解決を目指します。それでも合意に至らない場合は、裁判による解決も考えられます。
このケースでは、民法(特に相続に関する規定)が関係します。民法では、相続人の権利や義務、遺産分割の方法などが定められています。また、不動産の売買に関する法律も関係してきます。
「固定資産税の支払い」や「仏壇の世話」は、所有権や相続権とは直接関係ありません。固定資産税は、所有者が支払う義務がありますが、お父様が支払っていなかったとしても、相続権に影響はありません。仏壇の世話についても同様です。
まずは、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、相続手続きや遺産分割協議、裁判などの手続きをサポートし、ご家族にとって最善の解決策を提案してくれます。
相続手続きは複雑で、専門知識が必要な場合が多いです。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが重要です。
弟妹との話し合いが難航した場合、または相続手続きに不安がある場合は、すぐに弁護士や司法書士に相談しましょう。特に、訴訟に発展する可能性がある場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。
お母様と妹さんが住み続けられるかどうかは、遺産分割協議の結果次第です。弟妹の方々と話し合い、合意を目指しましょう。合意が難しい場合は、専門家に相談し、適切な手続きを進めてください。相続は複雑な問題です。専門家の力を借りながら、冷静に、そしてご家族にとって最善の解決策を見つけていきましょう。
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