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共有不動産の3/4持ち分だけでのリバースモーゲージ:老後資金活用は可能?徹底解説

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私の持ち分だけでリバースモーゲージを利用することは可能でしょうか?また、可能であれば、手続きや注意点など、具体的に教えていただけたら嬉しいです。夫には内緒で進めたいと考えています。
リバースモーゲージとは、住宅を担保に金融機関から資金を借り入れる制度です。通常の住宅ローンとは逆に、毎月返済する必要がなく、住宅に住み続けながら資金を受け取ることができます。亡くなった後、または住宅を売却した際に、残債を相続人や売却代金から返済します。(注:返済方法は金融機関によって異なります)
高齢者の老後資金確保手段として注目されていますが、利用にあたっては様々な条件や注意点があります。特に、担保となる不動産の所有形態が重要になります。
不動産が共有の場合、リバースモーゲージの契約は複雑になります。全ての共有者が同意しなければ契約できないケースが一般的です。質問者様のように、持ち分の一部のみで契約することは、多くの金融機関では受け付けていません。これは、金融機関のリスク管理の観点から、担保価値が不確実となるためです。
質問者様のケースでは、夫の同意なしに、ご自身の持ち分3/4だけでリバースモーゲージを利用することは、非常に難しいと判断するのが妥当です。金融機関は、全所有者の同意を得て、不動産全体を担保として捉えることを求めるでしょう。
リバースモーゲージ契約は、民法(抵当権設定)や、個々の金融機関の契約条件に則って行われます。共有不動産の場合、民法の共有に関する規定が適用され、原則として共有者の全員の同意が必要です。
「持ち分だけ」で契約できるという誤解は、広告などによって生じやすいです。しかし、実際には、金融機関はリスクを最小限に抑えるため、全所有者の同意を求めるのが一般的です。
夫に内緒で進めたいというご希望は、法律上問題となる可能性があります。共有不動産である以上、夫の承諾を得ることが理想です。しかし、難しい場合は、まずは信頼できる不動産会社や弁護士、司法書士などの専門家に相談し、状況を説明して、最適な解決策を探ることが重要です。
例えば、夫との話し合いの方法、他の老後資金確保策(年金見直し、公的支援制度の活用など)、あるいは、不動産売却による資金調達など、様々な選択肢を検討できます。
今回のケースのように、共有不動産を巡る問題、特に家族間の合意形成が困難な場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。弁護士や司法書士は、法律的な観点から適切な助言を与え、不動産会社は市場価格や売却に関する情報を提供してくれます。金融機関の担当者だけでは、問題全体を把握し、最適な解決策を提示することは難しい場合があります。
共有不動産の持ち分のみでリバースモーゲージを利用することは、非常に困難です。夫の同意を得るか、専門家の助言を得ながら、他の老後資金確保策を検討することが重要です。 早急に専門家への相談を検討することを強くお勧めします。一人で抱え込まず、専門家の力を借りましょう。
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