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共有名義の土地、売却拒否された!自分の持分だけ売る方法は?

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自分の持分だけを売却する方法はあるのでしょうか?もしなければ、この土地は売れないまま塩漬けになってしまうのでしょうか?とても不安です。
不動産(土地や建物)は、複数人で所有する「共有」と、一人で所有する「単独所有」があります。今回のケースは、質問者さんと相手の方が、3/4と1/4の割合で土地を共有している状態です。共有不動産では、それぞれの所有者の持分に応じて権利と義務を負います。例えば、土地の売却益は持分の割合で分配されますし、逆に、土地の維持費なども持分の割合で負担することになります。
相手方が売却に同意しない場合でも、質問者さんは自分の持分だけを売却できます。 具体的には、民法上の「共有物分割」の制度を利用します。これは、共有状態にある不動産を分割したり、売却して代金を分割したりする制度です。
共有物分割は、話し合いで解決するのが理想ですが、相手方が全く応じない場合は、裁判所に「共有物分割請求」(民法257条)を行うことができます。裁判所は、状況に応じて、土地の分筆(登記上の区画を分けること)を命じたり、土地の競売(強制的に売却すること)を命じたりします。競売の場合、売却代金は持分の割合で分配されます。
今回のケースで関係する法律は、主に民法です。特に、民法第257条(共有物の分割)が重要になります。 この条文は、共有者が共有物の分割を請求できることを定めています。また、分割の方法については、話し合いによって決めるのが原則ですが、話し合いがまとまらない場合は、裁判所の判断を仰ぐことができます。
「自分の持分だけ売れない」と誤解している方が多いですが、それは間違いです。 共有状態であっても、自分の持分は自由に処分できます。ただし、相手方の同意を得られない場合は、裁判手続きが必要になる場合があります。 また、分筆が難しい土地の場合、競売による売却になる可能性もあります。
まずは、相手方と話し合い、穏便に解決を目指しましょう。売却のメリットや、裁判になった場合の費用負担などを説明し、理解を求めることが重要です。話し合いが不調に終わった場合は、弁護士などの専門家に相談し、共有物分割請求の手続きを進めることをお勧めします。 弁護士に依頼することで、裁判手続きの進め方や、相手方との交渉を円滑に進めることができます。
相手方との交渉が難航したり、裁判手続きが必要になったりする場合には、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要です。専門家は、法律知識に基づいた適切なアドバイスを与え、手続きをサポートしてくれます。特に、裁判手続きは複雑で、専門知識がないと不利になる可能性があります。
共有名義の土地であっても、自分の持分は売却可能です。相手方が売却に同意しない場合は、共有物分割請求という裁判手続きを利用できます。 しかし、裁判は費用と時間がかかります。まずは、相手方との話し合いを優先し、それでも解決しない場合は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。 自分の権利を守るためにも、適切な対応を心がけましょう。
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