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共有名義の土地に建つアパートの固定資産税、誰が払うべき?相続と管理の問題点

【背景】
* 私の父(A)と弟(B)、私(C)の3人で、土地を共有しています。私の持分は1/4です。
* その土地に、父名義のアパートが建っています。
* 弟がアパートの管理をしていて、固定資産税を支払っていると言っています。
* しかし、弟は私に固定資産税の負担分を支払っていません。

【悩み】
弟の言い分は正しいのでしょうか?共有持分に応じて、固定資産税を負担すべきではないのでしょうか?また、家賃収入やアパートの借金についても、どのように考えるべきか悩んでいます。

弟の言い分は必ずしも正しくありません。共有持分に応じて負担すべきです。

テーマの基礎知識:共有不動産と固定資産税

不動産を複数人で共有する状態を「共有(きょうゆう)」と言います。共有には、持分共有と種類共有がありますが、このケースは持分共有です。持分共有とは、不動産の所有権を複数の者が一定の割合で共有する形態です(例えば、1/2、1/4、1/4など)。
固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有している人が支払う税金です。共有不動産の場合、各共有者の持分に応じて固定資産税の負担も分かれます。つまり、A(1/2)、B(1/4)、C(1/4)の割合で負担する必要があります。

今回のケースへの直接的な回答

Bさんの言い分は正しくありません。固定資産税は、共有者の持分に応じて負担する必要があります。Aさん、Bさん、Cさんの持分比率(1/2、1/4、1/4)に従って、固定資産税14万円を按分(あんぶん)して負担すべきです。つまり、Aさんが7万円、Bさんが3.5万円、Cさんが3.5万円を負担するのが公平です。Bさんが全額を負担しているからといって、Cさんに支払う義務はないと言えるでしょう。

関係する法律や制度

民法(特に共有に関する規定)が関係します。民法では、共有者の間で管理や負担について合意がなければ、共有持分に応じて負担する義務があると規定されています。 固定資産税の納付義務は、所有者にあるため、共有者全員に課税されます。

誤解されがちなポイントの整理

「固定資産税を払っているから管理権がある」という誤解はよくあることです。固定資産税の支払いは、税金の納付義務を果たしているだけであり、管理権を有するとは限りません。アパートの管理は、共有者全員の合意に基づいて行われるべきです。 また、家賃収入は、共有者の持分に応じて分配されるべきです。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

現状では、Bさんが固定資産税を全額負担し、家賃収入を独占している状態は不公平です。まずは、Aさん、Bさん、Cさんで話し合い、家賃収入の分配方法と固定資産税の負担方法について合意する必要があります。合意ができない場合は、裁判所に調停を申し立てることも検討すべきです。 具体的には、家賃収入48万円から、固定資産税14万円を差し引いた34万円を、持分比率で分配する必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

話し合いがうまくいかない場合、または、相続や不動産に関する専門的な知識が必要な場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。特に、アパートの借金や相続の問題が絡んでくる場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

共有不動産の固定資産税は、共有者の持分比率に応じて負担する必要があります。Bさんの言い分は、法律上正しくありません。家賃収入についても、同様に共有者の持分比率で分配する必要があります。話し合いが難航する場合は、専門家への相談を検討しましょう。 公平な解決のためには、早めの対応が重要です。

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