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共有名義の家のローン、夫が亡くなったらどうなる?団体信用生命保険と相続の基礎知識

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夫が亡くなった場合、私の持ち分の住宅ローンの残債はどうなるのか心配です。私の持ち分に対するローンも残ってしまうのでしょうか?それとも、団信でカバーされるのでしょうか?
まず、共有名義とは、不動産の所有権を複数人で共有することを指します(例:夫50%、妻50%)。今回のケースでは、ご夫婦が共有で家を所有している状態です。住宅ローンは、その不動産を担保に金融機関から借り入れるお金です。ローン契約は夫名義でも、ご夫婦が共有で所有している不動産を担保にしているため、ローン返済の責任はご夫婦双方にあります。
ご主人が亡くなられた場合、団体信用生命保険(団信)が適用されれば、残りの住宅ローンの残債は保険金で支払われます。つまり、ご主人の死亡によって、ローンの残債がなくなるということです。しかし、これはローンの問題だけで、相続の問題とは別です。
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンを組む際に同時に加入する保険です。加入者が死亡したり高度障害になったりした場合、残りの住宅ローン残債を保険金で支払ってくれます。ご主人が団信に加入していれば、ご主人の死亡によってローンの残債は消滅する可能性が高いです。ただし、保険契約の内容によっては、適用除外となるケースもあるので、保険証券をよく確認する必要があります。
団信でローンが消滅しても、ご主人の持ち分は相続財産として、あなたに相続されます。相続が発生すると、相続税の申告が必要になる可能性があります。相続税の計算は、相続財産の総額から控除額を差し引いて計算されます。住宅ローン残債は債務として控除されますが、相続財産にはご主人の持ち分である不動産が含まれます。相続税の計算は複雑なので、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
「団信に加入しているから、ローンも相続も心配ない」と誤解しがちな点です。団信はローンの残債を消滅させるだけで、相続の問題は解決しません。ご主人の持ち分はあなたに相続されますが、その際に相続税がかかる可能性があることを理解しておく必要があります。
例えば、ご主人の持ち分が50%で、住宅の評価額が2000万円、ローンの残債が1000万円だったとします。ご主人が亡くなると、団信によって1000万円のローンは消滅します。しかし、残りの1000万円(2000万円-1000万円)は相続財産となり、相続税の対象となります。相続税の計算は複雑なので、専門家に相談して適切な手続きを進めることが重要です。
相続税の申告や手続きは複雑で、専門知識が必要です。相続税の計算が複雑な場合や、相続財産に不動産以外にも多くの財産がある場合は、税理士に相談することを強くお勧めします。また、団信の適用条件や保険金請求の手続きについても、保険会社に確認することをお勧めします。
* ご主人の死亡により、団信で住宅ローンの残債は消滅する可能性が高いです。
* しかし、ご主人の持ち分は相続財産となり、相続税の対象となる可能性があります。
* 相続税の申告や手続きは複雑なため、税理士などの専門家に相談することが重要です。
* 団信の適用条件や保険金請求手続きは、保険会社に確認しましょう。
この情報が、あなたの不安を少しでも解消する助けになれば幸いです。
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