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共有名義の持ち家と離婚、住宅ローン滞納…私の財産は守られる?【協議離婚と債権回収の不安解消ガイド】

【背景】
* 旦那さんと離婚することになりました。
* 住宅ローンは旦那さんが組んでいて、私は保証人になっていません。
* 家は私たち2人の共有名義です。
* 旦那さんの借金があり、返済が滞っていて督促状が届いています。
* 12月中に協議離婚をする予定です。

【悩み】
離婚届けを出した後、家が差し押さえられた場合、私が頭金として出した1000万円や財産分与は戻ってきますか?また、旦那さんが家を差し押さえられる前に自己破産した場合も、何か取り戻す方法はありますか?とても不安です。

頭金や財産分与の返還の可能性あり。状況次第で弁護士相談を。

1.共有名義と抵当権について

まず、共有名義(共有不動産)とは、不動産の所有権を複数人で共有する状態です。今回のケースでは、質問者さんとご主人で家が共有されています。一方、抵当権(ていとうけん)とは、住宅ローンの担保として、不動産に設定される権利のことです。ご主人が住宅ローンを組んでいるため、ご自宅には抵当権が設定されていると考えられます。質問者さんは保証人になっていないため、ローンの返済責任はご主人にのみあります。

2.離婚後の差し押さえと財産分与

ご主人が住宅ローンの返済を滞納し続けると、債権者(金融機関)はご自宅を差し押さえ(強制執行)する可能性があります。差し押さえられた場合、ご自宅は競売にかけられ、売却されます。その売却代金から、まず住宅ローンの残債が支払われます。残った金額があれば、質問者さんにもその一部が支払われる可能性があります。これは、ご自宅の持分(共有持分)と頭金への貢献度などを考慮して、裁判所が判断します。

さらに、離婚の際に財産分与(ざいさんぶんよ)が行われます。財産分与とは、離婚によって夫婦の共有財産を分割することです。ご自宅も共有財産に含まれるため、離婚協議において、ご自宅の評価額や持分、頭金への貢献度などを考慮して、質問者さんへの分与が決定されます。

3.関係する法律:民法、民事執行法

このケースには、民法(特に共有に関する規定)と民事執行法(強制執行に関する規定)が関係します。民法は、共有不動産の分割や財産分与のルールを定めています。民事執行法は、債権者が債務者から債権を回収するための手続きを定めています。

4.誤解されがちなポイント:保証人ではないから安心?

質問者さんは保証人になっていないため、住宅ローンの返済責任はありません。しかし、ご自宅が差し押さえられ、競売にかけられた場合、質問者さんの持分も売却の対象となります。そのため、「保証人ではないから安心」と安易に考えていると、大きな損失を被る可能性があります。

5.実務的なアドバイス:弁護士への相談

ご主人の借金状況や、ご自宅の評価額、ローンの残債額など、状況を正確に把握することが重要です。そして、ご自身の権利を守るためには、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、ご状況を分析し、最適な解決策を提案してくれます。特に、ご主人が自己破産を検討している場合は、弁護士に相談することで、ご自身の財産を守るための適切な対応を取ることができます。

6.専門家に相談すべき場合

ご主人の借金問題や離婚協議、財産分与、差し押さえなど、複雑な問題が絡み合っています。これらの問題を一人で解決しようとすると、かえって事態が悪化する可能性があります。そのため、弁護士や司法書士といった専門家に相談することが非常に重要です。特に、ご主人が自己破産を検討している場合、迅速な対応が必要となります。

7.まとめ:専門家への相談が最善策

共有名義の持ち家と離婚、住宅ローン滞納という状況は、法律の知識がなければ、解決が困難です。ご自身の権利と財産を守るためには、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることが最善策です。早めの相談が、今後の生活を大きく左右する可能性があります。 ご自身の状況を整理し、専門家の力を借りて、冷静に解決策を探りましょう。

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