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共有名義マンションの離婚と売却:夫名義への名義変更の手続きと注意点

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妻のマンション持分を私に名義変更するには、どのような手続きが必要でしょうか?また、その際に注意すべき点はありますか?
まず、共有名義とは、不動産の所有権を複数人で共有することを指します(例:Aさん5分の4、Bさん5分の1)。今回のケースでは、マンションを夫が5分の4、妻が5分の1所有しています。 ローンが夫単独名義であることは、所有権と債務の帰属が異なる点に注意が必要です。所有権は共有ですが、ローンの責任は夫のみが負っています。
妻のマンション持分を夫に移転するには、妻から夫への「持分売買契約」を締結する必要があります。 これは、妻が自分の持分を夫に売却する契約です。 この契約は、必ず公正証書(公証役場作成の法的効力を持つ文書)で作成することをお勧めします。 口約束や簡単な契約書では、後々のトラブルに繋がりかねません。
この手続きには、民法(特に共有に関する規定)が関係します。 また、売買契約の内容によっては、不動産登記法に基づく登記手続きが必要になります。 具体的には、所有権移転登記です。これは、法務局に申請することで、登記簿に所有者の変更を記録する手続きです。
「離婚協議書」だけで妻の持分を夫に移転できる、と誤解する人がいます。離婚協議書は、離婚条件を合意した証拠となりますが、それだけでは所有権の移転は完了しません。 所有権の移転には、必ず売買契約と登記手続きが必要です。 また、売買価格の決定も重要です。 相場価格を基に、公正な価格で取引する必要があります。 不当に低い価格で売買した場合、後でトラブルになる可能性があります。
まず、マンションの適正価格を不動産会社に査定してもらいましょう。 その査定額を基に、妻との間で売買価格を交渉します。 価格が決まれば、公正証書を作成するために、公証役場へ行き、契約書を作成します。 最後に、所有権移転登記を法務局へ申請します。 これらの手続きは、弁護士や司法書士に依頼することで、スムーズに進めることができます。
離婚は複雑な問題であり、感情的な面も絡みます。 特に、不動産の売買や名義変更は専門的な知識が必要なため、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。 トラブルを未然に防ぎ、円滑な手続きを進めるためには、専門家のアドバイスが不可欠です。 特に、価格交渉や契約書の内容に不安がある場合、専門家に相談しましょう。
妻のマンション持分を夫に移転するには、売買契約(公正証書作成必須)と所有権移転登記が必要です。 離婚協議書だけでは不十分です。 適正な価格で取引し、専門家のアドバイスを受けることで、スムーズかつ安全な手続きを進めましょう。 早急に離婚を済ませたい気持ちも理解できますが、焦らず、慎重に手続きを進めることが重要です。
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