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共有名義不動産の売却とローン返済!抵当権抹消と移転登記、どっちが先?手続きの流れと注意点

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売却に伴う登記手続きで、移転登記と抵当権抹消登記、どちらを先に手続きすべきか迷っています。両方同時に申請することも可能でしょうか?手続きの流れや注意点が知りたいです。
不動産を複数人で所有する状態を「共有名義」と言います。 今回のケースでは、質問者様とご主人様が2分の1ずつ所有権を有している状態ですね。共有名義の不動産を売却する場合、所有者の全員の同意が必要です。 売却代金は、所有者の持分に応じて分配されます。
まず、不動産の2分の1の所有権を買い主に移転させる「移転登記」を行います。 これは、所有権の変更を法務局に登録する手続きです。 移転登記が完了した後に、住宅ローンの担保として設定されている「抵当権」を抹消する「抵当権抹消登記」を行います。 抵当権抹消登記は、ローン完済を証明する書類を提出することで行われます。 **移転登記が完了するまでは、抵当権抹消登記はできません**。
これらの手続きは、「不動産登記法」に基づいて行われます。この法律は、不動産の所有権や権利関係を明確にするために、登記制度を定めています。 登記は、不動産取引の安全性を確保するために非常に重要な役割を果たしています。
移転登記と抵当権抹消登記は、同時申請できません。 なぜなら、抵当権抹消は、所有権が移転した後に、その新しい所有者に対して行われる手続きだからです。 所有権が移転していない段階で抵当権を抹消することはできません。
1. **売買契約の締結**: 買主と売買契約を締結し、売買代金、決済日などを確定します。
2. **移転登記申請**: 法務局に必要書類を提出し、移転登記を申請します。必要書類には、売買契約書、所有権移転の同意書(共有名義の場合)、印鑑証明書などがあります。
3. **ローン完済**: 売買代金を受け取り、住宅ローンの残金を完済します。
4. **抵当権抹消登記申請**: ローン完済を証明する書類(完済証明書)を添付して、法務局に抵当権抹消登記を申請します。
不動産売買や登記手続きは、法律や手続きが複雑なため、自身で行うのは困難な場合があります。 特に、共有名義の場合や、複雑な抵当権の設定がある場合は、不動産会社や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。 間違った手続きを行うと、大きな損失につながる可能性があるためです。
共有名義不動産の売却とローン返済に伴う登記手続きは、まず「移転登記」、次に「抵当権抹消登記」の順に行う必要があります。 同時申請はできません。 手続きに不安がある場合や、複雑な状況の場合は、専門家への相談を検討しましょう。 スムーズな手続きを進めるためには、専門家のアドバイスを受けることが非常に重要です。 自己処理によるミスを防ぎ、安心安全な取引を実現しましょう。
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