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共有名義不動産の適正価格と担保評価額の算出方法と公的証明書の取得について徹底解説

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自分たちで不動産の適正価格や担保評価額を正確に把握する方法が分かりません。できれば公的な証明書のようなものも取得したいです。どのような専門家に依頼すれば良いのでしょうか?また、費用はどれくらいかかるのでしょうか?
不動産の価格は、市場における需要と供給のバランスによって決定されます。簡単に言うと、同じような物件がどれくらいの値段で売買されているかによって決まります。しかし、同じような物件でも、立地条件や築年数、設備状況などによって価格は大きく異なります。そのため、不動産の価格を正確に評価するには、専門的な知識と経験が必要です。
担保評価とは、不動産を担保として融資を受ける際に、金融機関がその不動産の価値を評価することです。担保評価額は、融資額の上限を決める重要な要素となります。担保評価額は、必ずしも市場価格と一致するとは限りません。金融機関は、最悪のケース(例えば、すぐに売却しなければならない場合)を想定して、やや控えめな評価額をつける傾向があります。
不動産の適正価格や担保評価額を算出するには、不動産鑑定士(不動産の価格や価値を専門的に鑑定する国家資格者)に依頼するのが最も確実です。不動産鑑定士は、物件の調査、市場分析、類似物件の価格調査などを基に、客観的な評価額を算出します。
自分で価格を調べることもできますが、正確な価格を算出するには専門的な知識と経験が必要であり、誤差が生じる可能性があります。不動産ポータルサイトなどで類似物件の価格を参考にできますが、あくまで参考値であり、正確な価格とは限りません。
不動産鑑定士が作成する「鑑定評価書」は、公的な証明書ではありませんが、金融機関や裁判所などでも広く認められています。鑑定評価書には、鑑定評価額だけでなく、評価に至った根拠や方法も詳細に記載されているため、信頼性の高い資料となります。
不動産鑑定評価に関する法律や制度としては、不動産鑑定士法が挙げられます。この法律は、不動産鑑定士の資格要件や業務内容、倫理規定などを定めています。鑑定評価書の作成には、この法律に基づいた厳格な手続きが踏まれています。
不動産の「価格」と「評価額」は必ずしも一致しません。「価格」は市場での取引価格を指し、「評価額」は特定の目的(担保評価など)に基づいて算出された価値です。担保評価では、市場価格よりも低い評価額が設定されることも珍しくありません。
住宅ローンの借り換えを検討している場合、金融機関に相談する前に、不動産鑑定士に鑑定評価書を作成してもらうことをお勧めします。鑑定評価書があれば、金融機関との交渉がスムーズに進みます。費用は物件の規模や立地などによって異なりますが、数万円から数十万円程度が相場です。
不動産の価格や評価額に関する判断に迷う場合、または、複雑な事情がある場合は、不動産鑑定士に相談することを強くお勧めします。専門家の意見を聞くことで、より正確な情報に基づいた判断を行うことができます。特に、高額な不動産取引や、法律的な問題が絡む場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。
共有名義の不動産の適正価格や担保評価額を正確に把握するには、不動産鑑定士に依頼し、鑑定評価書を取得するのが最も確実です。これは、住宅ローン借り換えなどの重要な取引において、スムーズかつ安全に進めるために不可欠なステップです。専門家の力を借り、安心して不動産取引を進めましょう。
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