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共有名義土地の持ち分100%未満!できること・できないこと徹底解説

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この土地の持ち分を使って、担保にしたり売却したりすることはできるのでしょうか? また、税金などの負担はどうなるのか、兄弟と仲が悪いので将来的なことも心配です。具体的に、できること、できないこと、そして困りごとを教えてください。
土地を複数人で所有する状態を「共有名義」と言います。 例えば、兄弟3人で土地を相続した場合、3人で共有することになります。 それぞれの持ち分は、相続時の遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を決める話し合い)で決定されます。 持ち分は、例えば1/3ずつであったり、1/2と1/4と1/4といったように、必ずしも均等ではありません。 この持ち分は、所有権の一部を表しており、持ち分に応じて土地の利用や処分権限を有します。
共有名義の土地であっても、自分の持ち分は売却可能です。 ただし、他の共有者(兄弟)に売却の権利を優先的に行使させる権利(共有者の優先購買権)が認められている場合があります。 これは、民法(私人間の権利義務を定めた法律)で定められています。 そのため、売却する際には、他の共有者への売却の申し出が必要となるでしょう。 また、売買契約(売買に関する約束)を締結する際には、公正証書(公証役場で作成される契約書)を作成することをお勧めします。 これは、後々のトラブルを避けるために非常に重要です。
自分の持ち分を担保(借金の返済に備えて差し出す財産)として、融資を受けることは可能です。 しかし、金融機関によっては、共有名義の土地を担保として認めない場合もあります。 また、融資を受けるためには、担保評価(担保の価値を評価すること)が必要となり、その評価額は持ち分比率によって変動します。 さらに、他の共有者の同意が必要となる場合もあるため、事前に金融機関と相談することが大切です。
土地にかかる固定資産税(土地などの不動産に課せられる税金)や都市計画税(都市計画事業に充てるための税金)は、原則として各共有者の持ち分に応じて負担します。 例えば、持ち分が1/3であれば、税金の1/3を負担することになります。 ただし、他の共有者が税金を滞納した場合、他の共有者が支払わなかった分を、あなたが負担しなければならない可能性があります。 これは、連帯債務(債務者が複数いる場合、債務者全員が連帯して債務を負うこと)の関係にあるからです。
あなたが亡くなった場合、あなたの持ち分は相続人(子供など)に相続されます。 この際、相続人同士で遺産分割協議を行う必要があります。 兄弟と仲が悪い場合、相続を巡ってトラブルになる可能性があります。 相続税(相続によって財産を取得した際に課税される税金)の負担も考慮する必要があります。
共有名義だからといって、自由に土地を使えないわけではありません。 自分の持ち分に応じた範囲で利用できます。 ただし、他の共有者の権利を侵害するような行為はできません。 例えば、勝手に建物を建てたり、土地を大幅に改変したりすることは、他の共有者の同意を得る必要があります。
共有名義の土地に関する問題は、法律や税金に関する専門知識が必要となる場合があります。 トラブルを避けるため、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。 特に、売買や担保提供、相続など、複雑な問題が生じる場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。
共有名義の土地の持ち分は、売却や担保提供が可能ですが、共有者との関係や法律、税金に関する知識が不可欠です。 トラブルを避けるため、事前に専門家への相談を検討し、慎重に進めることが重要です。 特に相続については、早い段階からの対策が有効です。
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