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共有名義土地を単独所有にする方法と費用|固定資産税滞納問題からの脱却ガイド

【背景】
夫と半分ずつ共有している土地の固定資産税を、夫が滞納してしまいました。このままでは私が損をすることになりそうで不安です。

【悩み】
共有している土地を私だけのもにしたいのですが、単独所有にする方法や費用、費用を負担する人が誰かなど、よくわかりません。できれば費用をかけずに解決したいです。

共有持分の買い取り、遺産分割協議、訴訟など方法あり。費用は状況により異なり、無料な方法はほぼない。

1.共有名義土地と単独所有の基礎知識

まず、土地の所有形態について理解しましょう。「共有名義」とは、複数の者が共同で所有している状態です。質問者さんのケースでは、ご主人と1/2ずつ所有しているということですね。「単独所有(単有)」とは、一人だけが所有している状態です。

共有名義の土地を単独所有にするには、共有関係を解消する必要があります。これは、所有者の合意に基づいて行うか、裁判所の判決によって行うことになります。単に「単有」にしても、登記簿上の所有権形態が変わるだけで、実際には共有状態が解消されるわけではありません。土地の物理的な分割(分筆)は、所有権の形態とは別問題です。分筆は、土地を複数の区画に分ける測量行為であり、所有権の形態を変えるものではありません。

2.共有名義土地を単独所有にする方法

共有名義の土地を単独所有にする方法は、主に以下の3つがあります。

  • 共有者の合意による買取り: ご主人からあなたの持分(1/2)を買取ってもらう方法です。価格交渉が必要となりますが、最もスムーズな方法です。ただし、ご主人が支払能力がない場合は難しいでしょう。
  • 遺産分割協議: 土地が相続によって共有になった場合に利用できる方法です。相続人が話し合って、土地の所有権をどのように分けるかを決めます。ご主人が相続放棄をすれば、単独所有になる可能性があります。
  • 訴訟: 上記の方法がうまくいかない場合、裁判所に所有権移転の訴えを起こすことができます。例えば、ご主人が固定資産税を滞納し続けている場合、あなたに不利な状況を回避するため、裁判で所有権の移転を求めることができます。ただし、費用と時間がかかる可能性があります。

3.関係する法律・制度

土地の所有権に関する法律は、民法(特に共有に関する規定)が中心となります。また、固定資産税の滞納については、地方税法が関係します。裁判になった場合は民事訴訟法が適用されます。

4.誤解されがちなポイント

「単有」と「分筆」は別物であることを理解することが重要です。分筆は、土地を物理的に分割する測量行為であり、所有権の形態を変えるものではありません。単独所有にするためには、所有権の移転手続き(登記)が必要になります。

5.実務的なアドバイスと具体例

まず、ご主人と話し合い、土地の売却やあなたの持分の買取りについて交渉することをお勧めします。話し合いがまとまらない場合は、弁護士や司法書士に相談し、適切な方法を選択しましょう。固定資産税の滞納問題を解決するためには、税務署への相談も必要です。

6.専門家に相談すべき場合とその理由

話し合いが難航したり、法律的な知識が不足していると感じた場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。彼らは専門的な知識と経験に基づいて、最適な解決策を提案してくれます。特に訴訟を検討する場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

7.まとめ

共有名義の土地を単独所有にするには、共有者の合意による買取り、遺産分割協議、訴訟など複数の方法があります。費用は方法や状況によって大きく異なり、無料な方法はほぼありません。まずはご主人と話し合い、解決策を探ることが重要です。それでも解決しない場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。固定資産税の滞納問題も同時に解決する必要があります。

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