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共有地の一部を相続・譲渡した場合の所有権と登記:XはYに対し移転登記抹消請求できる?

【背景】
* 本件土地はAさんとBさんの共有名義で登記されていました。
* 実際には、AさんとBさんは土地の一部をそれぞれ単独所有していました。
* Aさん所有部分について、Cさんが相続し、その後CさんからXさんに譲渡されました(登記はされていません)。
* Cさんは、登記上の共有名義を盾に、Yさんに共有持分を譲渡し、移転登記を行いました。

【悩み】
登記されていないAさん所有部分の譲渡について、XさんはYさんに対して移転登記の抹消を請求できるのかどうか知りたいです。できると思うのですが、自信がありません。

XさんはYさんに対し、移転登記抹消請求できます。

回答と解説

1. 物権法と所有権の基礎知識

物権法(*不動産などの権利に関する法律*)は、土地や建物などの不動産に関する権利を規定しています。その中でも最も重要な権利が所有権です。所有権とは、物(不動産を含む)について、自由に使用・収益・処分できる権利のことです。所有権は、登記(*不動産の権利関係を公的に記録すること*)によって保護されますが、登記がなくても所有権自体は存在します。 重要なのは、所有権の**実体**と、その所有権を証明する**登記**は必ずしも一致しないということです。

2. 今回のケースへの直接的な回答

Xさんは、Cさんからの譲渡によってAさん所有部分の所有権を取得しています。たとえ登記がされていないとしても、所有権はXさんにあります。一方、Yさんは、登記上の共有名義を信じてCさんから共有持分を譲り受けましたが、実際にはCさんはAさん所有部分の所有権を有していませんでした。そのため、Yさんの移転登記は、無効な登記となります。Xさんは、この無効な登記の抹消をYさんに対して請求できます。

3. 関係する法律や制度

このケースでは、民法(*私人間の権利義務を定めた法律*)の物権法に関する規定が適用されます。特に、所有権の取得と、善意取得(*悪意なく、かつ、対価を支払って取得した*)の有無が争点となります。Yさんが善意であったとしても、CさんがAさん所有部分の所有権を有していなかったため、Yさんの取得は有効ではありません。

4. 誤解されがちなポイントの整理

登記されているから所有権がある、という誤解は非常に多いです。登記は所有権を証明する重要な手段ではありますが、登記がなくても所有権は存在します。逆に、登記があっても、その登記が不正であったり、無効なものである場合は、所有権を主張することはできません。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

Xさんは、Yさんに対して、移転登記抹消請求を行う必要があります。これは、裁判を通して行うのが一般的です。裁判では、Aさん所有部分の所有権がXさんにあったことを証明する必要があります。例えば、売買契約書や相続関係を証明する書類などが証拠となります。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

不動産に関する紛争は複雑になることが多く、専門家の知識が必要となるケースが多いです。特に、登記に関する問題や裁判手続きについては、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、適切な法的アドバイスを行い、紛争解決をサポートします。

7. まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 所有権は登記の有無に関わらず存在する。
* 登記は所有権を証明する手段の一つだが、絶対的なものではない。
* 無効な登記は抹消請求できる。
* 不動産に関する紛争は専門家に相談するのが望ましい。

このケースでは、XさんはYさんに対して移転登記抹消請求を行う権利を有しています。しかし、実際の手続きは複雑なため、専門家の助言を得ることが重要です。 不動産に関するトラブルは、早期の対応が重要です。少しでも不安を感じたら、すぐに専門家にご相談ください。

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