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共有持分の変更:妻名義の土地、夫名義への変更は可能?錯誤無効と登記の変更手続きを徹底解説

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今になって、錯誤(まちがい)の申請で夫名義に変更するのは難しいでしょうか?できれば10割で変更したいのですが、そうでなくても構いません。土地の名義を夫に変更できる方法があれば教えてください。
土地の所有権は、登記簿(登記簿:土地の所有者や権利関係を記録した公的な帳簿)に記録されます。 複数の所有者がいる場合、それぞれの持分が登記されます。今回のケースでは、質問者様が7/10、実母様が3/10の共有持分(共有持分:複数の者が所有権を共有すること)で土地を所有していることになります。
「錯誤(錯誤:法律行為をする際に、重要な事項について誤った認識をしていたこと)」を理由に登記を抹消し、夫名義に変更することは、非常に困難です。なぜなら、土地の購入という行為自体に、重大な錯誤があったと証明することが難しいからです。 単に「夫の収入を共有財産と認識していた」という理由では、法律上の錯誤には該当しない可能性が高いです。
このケースは、民法(民法:私人間の権利義務を定めた法律)上の契約に関する規定が関係します。特に、錯誤無効(錯誤無効:重要な事項について誤った認識に基づいて行われた法律行為が無効となること)の主張が考えられますが、前述の通り、証明が難しいでしょう。
「共有財産だと思っていた」という思い違いは、法律上の「錯誤」とは異なります。 錯誤無効を主張するには、契約内容について、重大な誤解があったことを客観的に証明する必要があります。例えば、土地の面積や位置、権利内容について、重大な誤認があった場合などは、錯誤無効が認められる可能性があります。しかし、今回のケースでは、そのような状況ではないと考えられます。
錯誤無効の主張が難しい場合、実母様と協議の上、夫名義への名義変更を行う方法が考えられます。具体的には、質問者様と実母様から夫への土地の売買契約を締結し、その登記手続きを行う方法です。 また、ご実母様との合意の上、ご自身の持分を夫に贈与する方法も考えられます。
土地の登記変更は、複雑な手続きを伴います。 今回のケースのように、法律的な判断が難しい場合は、弁護士や司法書士(司法書士:不動産登記などの手続きを行う専門家)に相談することを強くお勧めします。専門家は、状況を正確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。
錯誤無効による名義変更は難しい可能性が高いです。 実母様との協議の上、夫への売買契約または贈与によって名義変更を行うのが現実的な解決策です。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズな手続きを進めることができます。 重要なのは、関係者間の合意形成です。 早急に専門家にご相談することをお勧めします。
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