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共有持分ビル売却後の権利回復:1/4持分買取後の権利行使の可能性と注意点

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残りの3/4の持分を持つ共有者が、私の売却した1/4の持分を、買取業者から買い戻すことは可能でしょうか?100万円で買い戻せるのでしょうか?共有持分買取権という方法があるらしいのですが、本当に使えるのでしょうか?不安です。
まず、共有持分について理解しましょう。共有持分とは、不動産(この場合はビルと土地)を複数人で所有する状態のことです。例えば、1/4の共有持分を持つということは、建物の4分の1、土地の4分の1を所有しているということです。共有持分は、自由に売買できますが、他の共有者の承諾を得る必要はありません(ただし、後で説明する「共有物分割」の際に問題になる可能性があります)。
質問者様は、ご自身の1/4の持分を100万円で買取業者に売却されました。残りの3/4の持分を持つ共有者が、その1/4の持分を買い戻せるか、という点が問題です。「共有持分買取権」という制度は、民法に明記されているものではありません。質問者様の意図は、他の共有者が、買取業者から1/4持分を買い戻せる権利があるのか、ということです。
残念ながら、単純に「共有持分買取権」という権利を使って100万円で買い戻せるわけではありません。 他の共有者が1/4持分を買い戻せるかどうかは、買取業者との交渉次第です。買取業者が売却を承諾しなければ、買い戻すことはできません。
このケースに関係する法律は、主に民法です。民法では、共有者の間で共有物の分割を請求できる権利(共有物分割請求権)が認められています。しかし、これは、買取業者を相手方とするものではなく、他の共有者との間で成立するものです。
「共有持分買取権」という表現は、法律用語ではありません。 他の共有者が、勝手に売却された持分を買い戻せる権利が自動的に発生するわけではありません。 あくまで、買取業者との交渉によって、買い戻しが成立する可能性があるということです。
他の共有者が1/4持分を買い戻したい場合、買取業者と直接交渉する必要があります。交渉の際に、100万円という価格が妥当なのか、他の共有者の意見、建物の現状、市場価格などを考慮する必要があります。 弁護士や不動産鑑定士などの専門家の意見を聞くことも有効です。
例えば、買取業者が100万円で買い取った1/4持分を、120万円で売却しようと考えている場合、交渉次第で110万円などで合意できる可能性もあります。しかし、買取業者が既に利益を得ている場合、買い戻しに応じない可能性も高いです。
このケースでは、弁護士や不動産鑑定士に相談することが強く推奨されます。専門家は、法律的な観点から、買い戻しの可能性や、交渉の戦略についてアドバイスしてくれます。また、不動産鑑定士は、建物の適正価格を評価し、交渉に役立つ情報を提供してくれます。特に、交渉が難航する場合や、法的な紛争に発展する可能性がある場合は、専門家の助けが必要不可欠です。
「共有持分買取権」という権利は存在しません。他の共有者が売却された持分を買い戻せるかどうかは、買取業者との交渉次第です。 100万円で買い戻せる保証はありません。 専門家の助言を得ながら、買取業者と交渉することが重要です。 共有持分の売買には、他の共有者への配慮と、専門家への相談が不可欠です。
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