- Q&A
共有根抵当権の共有者の権利移転:譲渡の可否と法的根拠を徹底解説!

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
例えば、Aさん単独の根抵当権をBさん、Cさんに譲渡できるなら、Aさん、Bさんが共有する根抵当権のAさんの権利を、Cさん、Dさんに譲渡できるような気がするのですが、なぜできないのでしょうか?その理由を詳しく知りたいです。
共有根抵当権とは、一つの不動産に対して複数の者が同時に抵当権(※不動産を担保に債権を確保する権利)を有する状態です。 それぞれの共有者は、その持分に応じて抵当権を行使できます。例えば、AさんとBさんが共有根抵当権を共有していて、Aさんの持分が2/3、Bさんの持分が1/3であれば、債務者が債務不履行に陥った場合、Aさんは2/3の範囲で、Bさんは1/3の範囲で、それぞれ不動産の売却代金から債権回収を行うことができます。
質問にあるように、Aさん単独の根抵当権をBさん、Cさんに譲渡することは可能です。これは、単一の権利の譲渡だからです。しかし、Aさん、Bさんが共有する根抵当権において、Aさんだけが自分の持分をCさん、Dさんに譲渡することは、原則としてできません。
民法第302条は、共有物の処分について規定しています。この条文では、共有物の処分には、全共有者の同意が必要であるとされています。共有根抵当権も共有物の一種であるため、この規定が適用されます。Aさんが自分の持分だけを譲渡しようとすると、他の共有者であるBさんの同意が必要となるのです。Bさんの同意がなければ、譲渡は有効になりません。
単独の根抵当権の譲渡と、共有根抵当権の共有持分の譲渡を混同しやすい点が、誤解を生む原因です。単独の根抵当権は、一つの権利全体を譲渡するものであり、共有者の同意は必要ありません。一方、共有根抵当権の共有持分の譲渡は、共有物の一部を譲渡する行為であり、他の共有者の同意が必要となります。
Aさんがどうしても自分の持分を譲渡したい場合は、Bさんと話し合い、同意を得ることが必要です。同意を得られない場合は、裁判所に共有物分割を請求する(※共有状態を解消し、不動産を分割する手続き)という方法も考えられます。分割が認められれば、Aさんは自分の持分に対応する不動産を取得し、その上で根抵当権を譲渡できます。
共有根抵当権の譲渡は、法律的な知識が必要な複雑な問題です。共有者間で意見が対立したり、裁判手続きが必要になったりする可能性もあります。そのため、スムーズに手続きを進めるためには、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが推奨されます。特に、共有者との合意が得られない場合や、裁判手続きを検討する場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。
共有根抵当権の共有者の権利は、原則として単独で譲渡できません。他の共有者の同意が必要となります。譲渡が困難な場合は、共有物分割を検討したり、専門家に相談することをお勧めします。 法律の専門家の助言を得ることで、トラブルを回避し、円滑な手続きを進めることができます。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック