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分譲マンションと預金相続!兄弟2人での遺産分割で揉めない方法とは?
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兄がマンションを相続した場合、預金は分配してもらえないのでしょうか? マンションは老朽化しており、住むには修繕が必要です。修繕費用は誰が負担するのでしょうか? 揉めないように、遺産を公平に分割する方法があれば教えてください。
遺産分割において、まず重要なのは相続財産の評価です。今回のケースでは、分譲マンションと預金が主な遺産となります。
**マンションの評価**は、不動産鑑定士による鑑定評価が最も正確ですが、費用がかかります。比較的簡易な方法としては、不動産会社に査定を依頼する方法があります。ただし、査定額はあくまで参考であり、裁判で争う場合は鑑定評価が必要になる可能性があります。 マンションの老朽化による修繕費用は、相続開始時点でのマンションの価値に含まれると考えるのが一般的です。つまり、修繕が必要な状態であっても、現状の市場価格を基に評価し、その金額を元に分割を行うのが原則です。
**預金の評価**は簡単で、預金残高がそのまま評価額となります。
これらの評価額を合計し、2で割ることで、一人当たりの相続分が算出されます。兄がマンションを相続する場合、兄はマンションの評価額相当の遺産を相続し、預金は評価額を2等分して分割する方法が、最も公平で揉めない方法と言えるでしょう。
遺産分割は、相続人全員の合意に基づいて行われます(民法第900条)。兄弟間で合意が成立すれば、公正証書(法的効力のある証書)を作成することで、将来的なトラブルを回避できます。合意が成立しない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。
遺産の評価額が一定額を超える場合は、相続税の申告が必要になります。相続税の申告には、相続財産の評価額が重要になりますので、正確な評価を行うことが大切です。専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
修繕費用は、相続開始時点でのマンションの価値に含まれると説明しましたが、これは「現状のまま」の評価であることに注意が必要です。相続開始後に発生した修繕費用は、相続人の負担とはなりません。
マンションと預金の評価額を算出した後、具体的な分割方法を検討します。例えば、
* **兄がマンションを相続、預金を折半:** 最もシンプルな方法です。
* **兄がマンションを相続、預金とマンションの差額を現金で精算:** 預金の額がマンションの評価額より少ない場合に有効です。
* **マンションを売却し、売却代金と預金を合算して分割:** マンションをすぐに現金化したい場合に有効です。ただし、売却には手数料や税金がかかります。
これらの方法は、兄弟間で話し合って決定する必要があります。
遺産分割が複雑な場合、または兄弟間で合意が難しい場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。特に、高額な不動産や複雑な財産がある場合、専門家のアドバイスは不可欠です。
遺産分割は、相続人にとって非常に重要な手続きです。公平な分割を行うためには、相続財産の正確な評価と、相続人同士の丁寧な話し合いが不可欠です。揉めないように、専門家の力を借りることも検討しましょう。 特に、不動産の評価や相続税の申告については、専門家の知識が必要となるケースが多いです。 早めの相談が、円満な遺産分割につながります。
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