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分譲マンション全戸取得!建物と土地の所有権はどうなる?徹底解説
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分譲マンションの全戸の所有権を取得した場合、建物と土地の所有権はどのように移転するのでしょうか?また、土地の所有権はどのように扱われるのでしょうか?法律的な側面も含めて、詳しく教えていただきたいです。
分譲マンションは、建物と土地がそれぞれ区分所有(複数の所有者が、建物の各部分や土地の持分を所有する制度)という形で所有されています。 あなたは、自分のマンションの専有部分(あなた個人が自由に使える部屋やバルコニーなど)と、建物の共有部分(廊下や階段など、複数の住戸で共有する部分)、そして土地の持分を所有しているのです。 持分の割合は、専有部分の面積などに基づいて決まります。
全戸の所有権を取得した場合、それぞれの所有者から専有部分、共有部分、土地持分の所有権を譲り受けることになります。 つまり、建物全体と、その土地の所有権を完全に取得できるのです。 ただし、これはすべての所有者との売買契約を個別に締結する必要があり、非常に複雑な手続きとなります。
マンションの所有権に関する基本的なルールは、区分所有法(マンションの区分所有に関する法律)で定められています。 この法律に基づき、売買契約、所有権移転登記(所有権の移転を公的に記録する手続き)などの手続きを進める必要があります。
全戸取得後も、管理組合(マンションの維持管理を行う組織)は、法律上、すぐに解散するわけではありません。 管理組合の解散には、区分所有者の総会での決議が必要となります。 全戸取得後も、しばらくは管理組合の運営に関与する必要があるかもしれません。
全戸取得は、非常に時間と費用がかかる作業です。 まず、すべての所有者と交渉し、売買価格や売買条件を一つずつ合意する必要があります。 弁護士や不動産会社などの専門家の協力を得ながら、慎重に進めることが重要です。 また、売買契約書には、専門家によるチェックが不可欠です。
全戸取得は、法律や不動産に関する専門知識が不可欠な、非常に複雑な手続きです。 少しでも不安な点があれば、弁護士や不動産会社、司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、スムーズに手続きを進めることができます。
分譲マンションの全戸取得は、建物と土地の所有権を完全に取得できる一方、複雑な手続きと多大な費用を伴います。 すべての所有者との合意形成、法律手続き、専門家への相談が不可欠です。 安易な判断は避け、専門家の助言を得ながら、慎重に進めることが重要です。 特に、契約書の内容や法律的な手続きについては、専門家のチェックを受けることが不可欠です。
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