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分譲マンション全戸取得!建物と土地の所有権はどうなる?徹底解説

【背景】
マンションを購入して住んでいますが、近隣住民との関係が良好で、将来的にマンション全体を買い取ることができればと考えています。そのためには、全戸の所有権を取得する必要があると思いますが、全戸取得した場合、建物と土地の所有権はどうなるのかが分からず困っています。

【悩み】
分譲マンションの全戸の所有権を取得した場合、建物と土地の所有権はどのように移転するのでしょうか?また、土地の所有権はどのように扱われるのでしょうか?法律的な側面も含めて、詳しく教えていただきたいです。

建物と土地、両方とも所有権を取得できます。ただし、手続きは複雑です。

1. 分譲マンションの所有権の基礎知識

分譲マンションは、建物と土地がそれぞれ区分所有(複数の所有者が、建物の各部分や土地の持分を所有する制度)という形で所有されています。 あなたは、自分のマンションの専有部分(あなた個人が自由に使える部屋やバルコニーなど)と、建物の共有部分(廊下や階段など、複数の住戸で共有する部分)、そして土地の持分を所有しているのです。 持分の割合は、専有部分の面積などに基づいて決まります。

2. 全戸取得した場合の所有権移転

全戸の所有権を取得した場合、それぞれの所有者から専有部分、共有部分、土地持分の所有権を譲り受けることになります。 つまり、建物全体と、その土地の所有権を完全に取得できるのです。 ただし、これはすべての所有者との売買契約を個別に締結する必要があり、非常に複雑な手続きとなります。

3. 関係する法律:区分所有法

マンションの所有権に関する基本的なルールは、区分所有法(マンションの区分所有に関する法律)で定められています。 この法律に基づき、売買契約、所有権移転登記(所有権の移転を公的に記録する手続き)などの手続きを進める必要があります。

4. 誤解されがちなポイント:管理組合との関係

全戸取得後も、管理組合(マンションの維持管理を行う組織)は、法律上、すぐに解散するわけではありません。 管理組合の解散には、区分所有者の総会での決議が必要となります。 全戸取得後も、しばらくは管理組合の運営に関与する必要があるかもしれません。

5. 実務的なアドバイスと具体例

全戸取得は、非常に時間と費用がかかる作業です。 まず、すべての所有者と交渉し、売買価格や売買条件を一つずつ合意する必要があります。 弁護士や不動産会社などの専門家の協力を得ながら、慎重に進めることが重要です。 また、売買契約書には、専門家によるチェックが不可欠です。

  • 具体例:10戸のマンションを全戸取得する場合、10件の売買契約を個別に締結し、10件の所有権移転登記を行う必要があります。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

全戸取得は、法律や不動産に関する専門知識が不可欠な、非常に複雑な手続きです。 少しでも不安な点があれば、弁護士や不動産会社、司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、スムーズに手続きを進めることができます。

7. まとめ:全戸取得の重要ポイント

分譲マンションの全戸取得は、建物と土地の所有権を完全に取得できる一方、複雑な手続きと多大な費用を伴います。 すべての所有者との合意形成、法律手続き、専門家への相談が不可欠です。 安易な判断は避け、専門家の助言を得ながら、慎重に進めることが重要です。 特に、契約書の内容や法律的な手続きについては、専門家のチェックを受けることが不可欠です。

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