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北側道路4m、セットバック済み200平米の土地広告…その意味と権利関係を徹底解説!

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チラシに「北側に位置指定道路4m、セットバック済みで200平米」と記載されているのですが、「位置指定道路」や「セットバック済み」の意味が分からず、本当に200平米の土地が使えるのか不安です。また、セットバック前の土地は誰のものなのかも気になります。
まず、「位置指定道路」について解説します。これは、都市計画法(都市計画に関する法律)に基づいて、道路の位置や幅員(道路の幅)を指定した道路のことです。必ずしも私道(個人が所有する道路)を意味するわけではありません。公道(公共の道路)の場合もあります。チラシだけでは判断できないため、不動産会社に確認することが重要です。
「セットバック」とは、建物を道路から一定の距離離して建てることを指します。これは、日照や通風を確保したり、防災上の安全性を高めたりするために行われます。建築基準法(建築物の建築に関する法律)で定められています。セットバック済みの土地とは、既にこの規定に従って、建物を建てるためのスペースが確保されている土地です。
チラシに「セットバック済みで200平米」と記載されている場合、その200平米が実際に家が建てられる有効面積を意味するとは限りません。セットバックによって、建物を建てられない部分(セットバック部分)が含まれている可能性があります。そのため、実際に利用できる面積は200平米より小さくなる可能性があります。正確な有効面積を確認するには、土地の測量図(土地の境界や面積を示した図面)を確認する必要があります。
セットバック前の土地は、通常、その土地の所有者が所有しています。セットバックによって、道路として提供された部分の土地の所有権は、国や地方公共団体に移転します。ただし、これは土地の所有権が完全に消滅するわけではなく、土地の利用方法が制限されるという方が正確です。
このケースでは、主に以下の法律・制度が関係します。
* **都市計画法**: 位置指定道路に関する規定があります。
* **建築基準法**: セットバックに関する規定があります。
* **民法**: 土地の所有権や境界に関する規定があります。
これらの法律・制度は複雑なため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
チラシの情報だけで土地の状況を正確に判断するのは危険です。必ず、不動産会社に詳細な説明を求め、土地の測量図や権利関係に関する書類を確認しましょう。
土地を購入する際には、以下の点を必ず確認しましょう。
* **土地の測量図**: 実際に利用できる面積を正確に把握しましょう。
* **権利関係書類**: 所有権や抵当権(土地に担保権が設定されている状態)などの権利関係を確認しましょう。
* **地目**: 土地の用途(宅地、田、畑など)を確認しましょう。
* **接道状況**: 道路に接している状況(接道幅員など)を確認しましょう。
* **都市計画**: 区域指定(用途地域など)を確認しましょう。
これらの情報を元に、専門家(不動産会社、弁護士、土地家屋調査士など)に相談し、適切な判断を行いましょう。
土地の購入は高額な取引であり、複雑な法律や制度が関わります。少しでも不安や疑問があれば、不動産会社だけでなく、弁護士や土地家屋調査士などの専門家に相談することをお勧めします。特に、権利関係が複雑な場合や、土地の状況が不明確な場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。
「位置指定道路」「セットバック済み」といった専門用語は、土地取引において重要な意味を持ちます。チラシの情報だけでは判断できない部分も多いので、必ず専門家と相談し、土地の状況を正確に把握した上で、購入を検討しましょう。 土地の購入は人生における大きな決断です。後悔のないよう、慎重に進めてください。
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