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区分所有建物の共有部分:法定共有部分と規約共有部分の持ち分割合とは?

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「専有部分の床面積の割合」とは具体的にどういうことなのか、よく理解できません。例えば、自分の専有部分の面積が大きいと、共有部分の持ち分も大きくなるのでしょうか? 共有部分の持ち分が大きくなると、管理費などの負担も大きくなるのでしょうか?
マンションなどの区分所有建物(複数の区分所有者がそれぞれ独立した専有部分と共有部分を所有する建物)では、大きく分けて「専有部分」と「共有部分」があります。
* **専有部分**: 各区分所有者が単独で占有・使用できる部分(例えば、各戸の部屋、ベランダなど)。
* **共有部分**: 全ての区分所有者で共有する部分(例えば、廊下、階段、エレベーター、敷地など)。共有部分はさらに「法定共有部分」と「規約共有部分」に分けられます。
* **法定共有部分**: 法律(区分所有法)で共有部分と定められている部分。
* **規約共有部分**: 管理規約で共有部分と定められている部分。
質問にある「各共有者の持ち分は、区分所有者が持つ専有部分の床面積の割合となる」とは、共有部分の持ち分が、各区分所有者の専有部分の床面積の割合に比例して決定されることを意味します。
例えば、マンション全体に100㎡の共有部分があり、Aさんの専有部分が50㎡、Bさんの専有部分が25㎡、Cさんの専有部分が25㎡だとします。この場合、共有部分の持ち分は、Aさん50%、Bさん25%、Cさん25%となります。
この原則は、区分所有法(民法第215条以下)に基づいています。ただし、管理規約で別段の定めがある場合は、その規約に従います。
* **専有部分の形状は関係ない**: 専有部分の形状(間取りなど)は関係なく、面積の割合が重要です。
* **持ち分は必ずしも面積に比例しない**: 管理規約で、専有部分の面積以外の基準(例えば、戸数など)で共有部分の持ち分を決めることも可能です。
* **持ち分と管理費負担の関係**: 共有部分の持ち分は、通常、管理費や修繕積立金の負担割合に影響します。持ち分が大きいほど、負担も大きくなります。
マンションを購入する際には、管理規約をしっかりと確認し、共有部分の持ち分計算方法や管理費負担の仕組みを理解することが重要です。 不明な点があれば、管理会社や不動産会社に確認しましょう。
例えば、同じ面積の専有部分であっても、管理規約によって、駐車場の有無やバルコニーの面積などで共有部分の持ち分が変わる場合があります。
管理規約の内容が複雑で理解できない場合、または、共有部分の持ち分に関するトラブルが発生した場合には、弁護士や不動産専門家などに相談することをお勧めします。
区分所有建物の共有部分の持ち分は、原則として専有部分の床面積の割合で決定されます。ただし、管理規約で別途定められている場合があります。 マンション購入前に管理規約を熟読し、不明な点は専門家に相談することが重要です。 共有部分の持ち分は、管理費などの負担割合に直結するため、しっかり理解しておきましょう。
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