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区画整理後の共有持分土地の売却:3筆の土地と9名との共有、その解決策とは?

【背景】
* 10数年前に区画整理が行われ、それ以前から建っていた建物に居住。
* 最近、建物を売却することになった。
* 土地が3筆あり、2筆は単独名義だが、1筆は9名との共有名義になっている。
* 区画整理事務所によると、持ち分道路の分配が原因とのこと。
* 共有名義の土地は建物にかかっている。

【悩み】
共有名義の土地があるため、売却できない。区画整理事務所からは、共有者の持分放棄、もしくは時効取得を提案されたが、どちらも費用と時間がかかりそう。亡くなっている共有者がいる可能性もあり、相続の手続きも必要になるかもしれない。区画整理によって土地の登記が複雑になり、不動産の流動性が低くなっていると感じている。

共有持分放棄の手続きを進めるか、共有者全員との合意による売却を検討。

回答と解説

区画整理と共有持分の基礎知識

区画整理事業(区画整理法に基づく事業)とは、都市計画道路の整備や宅地の造成などを行い、街並みを整備する事業です。既存の土地の所有権はそのままに、道路や公園などの公共施設を整備するために、土地の形状や位置を変更することがあります。その際に、土地の所有権の一部が共有名義になるケースも少なくありません。質問者さんのケースでは、持ち分道路(私道ではなく、公道の一部として扱われる道路)の分配によって、共有名義が生じた可能性が高いです。

共有持分とは、一つの土地を複数人で所有する状態です。各共有者は、土地全体の一定の割合(持分)を所有します。共有持分の割合は、登記簿(不動産の権利関係を記録した公的な書類)に記載されています。

今回のケースへの直接的な回答

質問者さんの土地は、3筆のうち1筆が9名との共有名義となっています。この状態では、単独で売却することはできません。売却するには、以下の2つの方法が考えられます。

1. **共有者全員からの持分放棄取得:** 区画整理事務所が提案した通り、他の共有者から持分放棄(自分の持分を放棄する意思表示)の承諾を得る方法です。全員から承諾を得られれば、単独名義にすることができます。ただし、全員に連絡を取り、承諾を得る手続きには時間と費用がかかります。特に、亡くなっている共有者がいる場合は、相続手続きが必要になるため、さらに複雑になります。

2. **共有者全員との合意による売却:** 共有者全員で売却を合意し、売却益を共有割合に応じて分配する方法です。この方法も、全員の合意を得る必要があるため、容易ではありません。

関係する法律や制度

このケースでは、民法(私人間の権利義務を定めた法律)の共有に関する規定が関係します。具体的には、共有物の処分には、共有者全員の同意が必要とされています。

誤解されがちなポイントの整理

* **時効取得:** 時効取得(一定期間、土地を占有することで所有権を取得できる制度)は、今回のケースでは適用が難しいです。区画整理後20年経過していないこと、また、共有者の同意なく占有しているわけではないためです。
* **区画整理事務所の責任:** 区画整理事務所は、区画整理事業の円滑な実施を支援する役割を担いますが、共有持分の解消まで責任を負うわけではありません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、共有者の名簿を正確に作成し、全員に連絡を取ることから始めましょう。連絡が取れない共有者については、相続関係を調査する必要があります。弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切な手続きを進めることをお勧めします。共有者との交渉が難航する場合は、裁判による解決も検討する必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

共有者との交渉が難航したり、相続関係が複雑な場合、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、法律的な知識に基づいて適切なアドバイスを行い、手続きをスムーズに進めることができます。費用はかかりますが、時間と労力の節約、そしてトラブル回避に繋がります。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

区画整理後の共有持分土地の売却は、共有者全員の合意が不可欠です。共有者への連絡、相続関係の調査、そして交渉は複雑で時間のかかる作業です。弁護士や司法書士などの専門家の力を借りながら、慎重に進めることが重要です。 共有持分放棄の手続き、もしくは共有者全員との合意による売却という2つの選択肢を検討し、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。

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