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収益物件の土地建物価格按分不可?節税目的も叶わない?理由を解説

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【悩み】
土地と建物の価格を個別に記載できないのは、税法上のルールと、売買契約の透明性を保つためです。
不動産の売買では、土地と建物それぞれに価格がつけられます。これは、税金計算や将来的な資産管理において非常に重要になります。
土地
土地は、固定資産税や都市計画税の対象となります。これらの税金は、土地の評価額に基づいて計算されます。また、将来的に土地を売却する際には、譲渡所得税(土地を売ったことで得た利益にかかる税金)が発生することがあります。
建物
建物も固定資産税の対象です。さらに、建物の価値は時間の経過とともに減価償却(建物の価値が徐々に減少していくこと)され、税金計算に影響します。また、建物は、地震や火災などのリスクに備えて、火災保険に加入するのが一般的です。
価格の決定方法
土地と建物の価格は、売主と買主の合意によって決定されます。しかし、不動産鑑定士による鑑定評価や、近隣の取引事例などを参考に、適正な価格が算出されるのが一般的です。
今回のケースで、土地と建物の価格を詳細に分けることが難しい理由は、主に以下の2点です。
1. 税法上のルール
不動産売買においては、消費税が関係してきます。建物は消費税の課税対象ですが、土地は非課税です。売主が非課税事業者の場合、消費税は発生しません。しかし、売買契約書に土地と建物の価格を詳細に分けた場合、消費税の計算が複雑になる可能性があります。また、税務署は、不当な節税を目的とした価格設定を警戒するため、適正な価格配分が求められます。
2. 売買契約の透明性と公平性
売買契約書は、売主と買主の権利と義務を明確にするための重要な書類です。土地と建物の価格を詳細に分けることは、税金計算のためには有益ですが、価格の配分が不適切だと、税務署から指摘を受ける可能性があります。また、売買契約の透明性を保つためにも、合算した価格を記載することが一般的です。
不動産売買には、様々な法律や制度が関係しています。主なものをいくつかご紹介します。
節税対策として、建物の価格を高く設定したいという気持ちは理解できます。しかし、これは必ずしも正しい方法ではありません。誤解されがちなポイントを整理しましょう。
1. 税務署のチェック
税務署は、不自然な価格配分に対して厳しくチェックします。土地と建物の価格が、市場価格や周辺の取引事例と比べて著しく乖離している場合、税務調査の対象となる可能性があります。
2. 減価償却のメリットとデメリット
建物の価格を高く設定すると、減価償却費が増え、所得税や法人税を減らす効果があります。しかし、将来的に建物を売却する際には、譲渡所得税が高くなる可能性があります。また、減価償却費は、建物の価値が減少していくことを意味します。
3. 土地の価格と固定資産税
土地の価格を低く設定すると、固定資産税が安くなるというメリットがあります。しかし、将来的に土地を売却する際には、譲渡所得税が高くなる可能性があります。
適正な価格配分を行うためには、以下の点に注意しましょう。
具体例
例えば、1億円の収益物件を購入する場合、土地と建物の価格をどのように配分するかを考えます。不動産鑑定士の評価や、周辺の取引事例を参考に、土地価格を3,000万円、建物価格を7,000万円とすることが考えられます。この場合、建物の減価償却費を大きく計上できるため、節税効果が期待できます。しかし、将来的な売却時の税金なども考慮し、総合的に判断する必要があります。
以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
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