- Q&A
収益物件の極度額設定、不動産屋の提案は問題?初心者向け解説

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【背景】
【悩み】
不動産取引では、専門用語がたくさん出てきますよね。まずは、今回のテーマである「極度額」について、基本的な知識から見ていきましょう。
極度額とは、将来発生する可能性のある借入金などのために、あらかじめ設定しておく「借入できる上限額」のことです。例えば、銀行からお金を借りる際に、その担保として不動産に抵当権(ていとうけん)を設定することがあります。この抵当権は、借りたお金を返せなくなった場合に、銀行がその不動産を売って、お金を回収できるようにするための権利です。
通常、お金を借りるたびに抵当権を設定する必要がありますが、極度額を設定しておけば、将来的に同じ銀行からお金を借りる場合、その都度抵当権を設定する手間が省けます。まるで、クレジットカードの利用可能枠のようなイメージですね。
今回のケースのように、収益物件を所有している場合、将来的にリフォーム費用や大規模修繕費用、または新たな物件の購入資金が必要になるかもしれません。そのような場合に備えて、あらかじめ極度額を設定しておく、という考え方です。
極度額の設定は、あくまで「将来、お金を借りるかもしれない」という場合に備えるものであり、現時点で必ずお金を借りなければならない、ということではありません。
不動産屋さんから「極度額を設定しておきましょう」と提案されたとのことですが、この提案自体に問題があるわけではありません。むしろ、将来的な資金需要を見越した、ある意味「親切な提案」とも言えます。
ただし、大切なのは、なぜ極度額を設定するのか、そのメリットとデメリットをきちんと理解した上で、ご自身の状況に合わせて判断することです。
例えば、
といった事情があれば、極度額を設定しておくことは、将来的な資金調達の選択肢を広げることにつながります。
一方、
といった場合は、無理に極度額を設定する必要はありません。
不動産屋さんの提案を鵜呑みにするのではなく、ご自身の状況をしっかりと見極め、専門家にも相談しながら、慎重に判断することが重要です。
極度額の設定に関係する法律としては、民法が挙げられます。民法は、抵当権などの担保に関する基本的なルールを定めています。
また、不動産登記法も関係してきます。極度額の設定は、法務局で登記(とうき)を行うことで、第三者に対しても権利を主張できるようになります。登記を行うことで、その不動産に極度額が設定されていることが、誰の目にも明らかになるのです。
融資を行う金融機関は、融資審査の際に、担保となる不動産の価値や、極度額の設定状況などを考慮します。極度額の設定は、金融機関との取引においても、重要な要素の一つとなる可能性があります。
極度額に関して、誤解されやすいポイントをいくつか整理しておきましょう。
これらの誤解を解くことで、極度額設定に対する正しい理解を深めることができます。
極度額を設定する際の、実務的なアドバイスをいくつかご紹介します。
具体例を挙げてみましょう。
例えば、築年数が経過したアパートを所有しており、将来的に大規模修繕が必要になる可能性があるとします。その場合、修繕費用を見積もり、それに加えて、万が一の事態に備えて、ある程度の予備費を上乗せした金額を極度額として設定することができます。
また、将来的に別の物件を購入する可能性がある場合は、その購入資金も考慮して、極度額を設定することができます。
このように、ご自身の状況に合わせて、極度額を適切に設定することが重要です。
以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
相談できる専門家としては、
などが挙げられます。専門家に相談することで、より安心して極度額の設定を進めることができます。
今回のテーマである「収益物件の極度額設定」について、重要なポイントをまとめます。
極度額の設定は、将来の資金計画に大きく影響する可能性があります。今回の解説を参考に、メリットとデメリットを理解し、専門家にも相談しながら、慎重に判断してください。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック