• Q&A
  • 叔父名義の土地・家屋を4名への共有名義変更は可能?生活保護申請と相続問題を解説

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

叔父名義の土地・家屋を4名への共有名義変更は可能?生活保護申請と相続問題を解説

【背景】
* 叔父(癌手術後自宅療養中)と祖母(重度認知症)と同居し、3兄弟で介護をしています。
* 叔父は無年金で貯金も底をつき、祖母の年金だけでは生活が困難です。
* 生活保護申請のため、叔父名義の土地・家屋の名義変更が必要と言われました。
* 叔父は息子2人(3兄弟の叔父)には名義変更を望んでいません。
* 売却は祖母の状態から困難です。

【悩み】
叔父、私、弟2人の4名で土地・家屋を共有名義にすることは可能でしょうか?費用はどれくらいかかるのでしょうか?手続き方法は?

可能です。費用は状況によりますが、数万円~数十万円です。

共有名義変更の可能性と手続き

まず、結論から言うと、叔父名義の土地・家屋を、叔父とあなた、弟2人の計4名で共有名義にすることは可能です。これは、所有権の移転登記(所有権を誰のものとするかを法務局に登録すること)という手続きによって行います。

共有名義変更の手続き

共有名義への変更には、以下のステップが必要です。

  • 所有権移転登記申請の準備:まず、所有権移転登記に必要な書類を揃える必要があります。具体的には、所有権移転登記申請書、土地・家屋の登記簿謄本(土地・家屋の権利関係が記載された公的な証明書)、本人確認書類、印鑑証明書などです。 これらの書類は、法務局で入手できます。
  • 所有権移転登記申請書の記入:申請書には、所有者の氏名、住所、土地・家屋の所在地、共有者の割合など、正確な情報を記入する必要があります。間違えると手続きが遅れる可能性があるので、慎重に記入しましょう。必要に応じて司法書士に依頼するのも良いでしょう。
  • 法務局への申請:準備が整ったら、法務局に申請書類を提出します。申請が受理されると、登記官が審査を行い、問題がなければ登記が完了します。完了までには数週間かかります。

費用について

費用は、司法書士への依頼の有無、土地・家屋の規模、登記簿の状況などによって大きく異なります。司法書士に依頼する場合、報酬は数万円から数十万円程度です。自分で手続きを行う場合は、登録免許税(国に支払う税金)などの費用が数万円程度かかります。

関係する法律

この手続きは、民法(私人間の権利義務を定めた法律)に基づいて行われます。特に、所有権に関する規定が重要になります。また、相続に関する規定も、将来的に関係してくる可能性があります。

誤解されがちなポイント

共有名義にすることで、必ずしも生活保護が受けられるとは限りません。生活保護の受給要件は複雑で、資産状況だけでなく、収入や支出なども考慮されます。共有名義にすることで、資産評価額が減少し、生活保護の受給が認められる可能性が高まるという程度に留まります。

実務的なアドバイス

* **司法書士への相談:** 専門家である司法書士に相談することで、手続きをスムーズに進めることができます。費用はかかりますが、手続きの複雑さやリスクを考えると、依頼することを強くお勧めします。
* **共有割合の決定:** 共有者の割合は、事前にしっかりと話し合って決定しましょう。後からトラブルにならないよう、明確に合意しておくことが重要です。
* **相続対策:** 共有名義にすることで、相続手続きが複雑になる可能性があります。将来的に相続が発生する可能性も考慮し、事前に相続対策を検討しておきましょう。

専門家に相談すべき場合

土地・家屋の価値が高額であったり、相続に関する複雑な問題を抱えている場合、専門家(司法書士、弁護士)に相談することをお勧めします。手続きが複雑で、誤った手続きを行うと、かえって問題を複雑化させる可能性があります。

まとめ

叔父名義の土地・家屋を4名で共有名義にすることは可能です。しかし、手続きは複雑で、費用もかかります。生活保護の受給についても、共有名義にするだけでは必ずしも認められるとは限りません。専門家に相談し、慎重に進めることをお勧めします。 不明な点があれば、法務局や司法書士に相談しましょう。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop