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取締役所有地の売却と根抵当権:議事録への記載は必要?

【背景】

  • 取締役が所有する土地を会社が売却することになりました。
  • その土地には、会社が設定した根抵当権(ねていとうけん)がついています。
  • 売却にあたり、議事録を作成する必要があります。

【悩み】

この議事録に、土地に設定されている根抵当権について記載する必要があるのかどうか、判断に迷っています。記載が必要な場合、どのような点に注意すれば良いのか教えてください。

根抵当権の記載は必須です。売却による影響と手続きを正確に記録しましょう。

根抵当権と土地売却:基礎知識

土地や建物を売却する際、そこに関わる権利関係を正確に理解することが重要です。今回のケースでは、取締役所有の土地に会社の根抵当権が設定されているという状況です。まずは、根抵当権と土地売却について、基本的な知識を整理しましょう。

根抵当権とは?

根抵当権は、継続的な取引から生じる不特定多数の債権(お金を貸した権利など)を担保(万が一返済が滞った場合に、優先的に弁済を受けられる権利)するためのものです。通常の抵当権と異なり、借入額の上限(極度額)を定めて、その範囲内で繰り返しお金を借りたり返したりできます。今回のケースでは、会社が取締役に対して持っている債権を担保するために、土地に根抵当権が設定されていると考えられます。

土地売却と根抵当権の関係

土地を売却する場合、その土地に設定されている根抵当権は、売却手続きに大きな影響を与えます。売却代金から根抵当権で担保されている債権を弁済(返済)し、根抵当権を抹消(消すこと)するのが一般的です。根抵当権が残ったまま売却することも理論上は可能ですが、買主にとって大きなリスクとなるため、現実的ではありません。

今回のケースへの直接的な回答

取締役所有の土地を会社が売却する際、その土地に会社の根抵当権が設定されている場合、議事録に根抵当権に関する情報を記載することは必須です。なぜなら、根抵当権は土地の売却に直接的な影響を与えるからです。

議事録には、以下の内容を具体的に記載する必要があります。

  • 売却する土地の所在地、地積(土地の面積)など、土地を特定するための情報
  • 根抵当権の設定年月日、債権の極度額(上限額)、債務者(お金を借りている人)、根抵当権者(お金を貸している人)など、根抵当権に関する情報
  • 売却代金から根抵当権で担保されている債権を弁済し、根抵当権を抹消する旨
  • 根抵当権抹消に必要な手続き(書類の準備、法務局での手続きなど)
  • 売買契約の内容(売買代金、支払い方法、引き渡し時期など)

これらの情報を議事録に正確に記載することで、売却に関する意思決定の過程と、その結果を明確に記録できます。万が一、後日トラブルが発生した場合でも、議事録が重要な証拠となります。

関係する法律や制度

今回のケースで特に関係する法律や制度は、以下の通りです。

会社法

会社の重要な意思決定は、株主総会または取締役会で行われます。取締役会で決定された事項は、議事録に正確に記録する義務があります。土地の売却は会社の重要な財産に関する事項であり、取締役会の決議事項となるのが一般的です。議事録への正確な記載は、会社法上の義務です。

不動産登記法

土地の売買や根抵当権の抹消は、法務局で登記(記録)を行う必要があります。登記手続きは、不動産登記法に基づいて行われます。議事録は、登記手続きに必要な書類の一つとなる場合があります。例えば、取締役会決議があったことを証明するために、議事録の提出を求められることがあります。

民法(債権法、担保物権法)

根抵当権に関する基本的なルールは、民法に定められています。根抵当権の効力、設定、抹消など、根抵当権に関する様々な規定が、土地売却の手続きに影響を与えます。

誤解されがちなポイントの整理

土地売却と根抵当権に関する誤解として、以下のようなものが挙げられます。

誤解1:根抵当権は自動的に消える

土地を売却しても、根抵当権は自動的に消えるわけではありません。売却代金から債権を弁済し、根抵当権抹消の手続きを行う必要があります。この手続きを怠ると、買主が土地を取得できなくなる可能性があります。

誤解2:議事録への記載は任意

土地売却のように、会社の重要な意思決定に関する事項は、議事録に必ず記載する必要があります。根抵当権に関する情報を記載しない場合、後々トラブルになる可能性があります。

誤解3:専門家への相談は不要

土地売却や根抵当権の手続きは、専門的な知識が必要となる場合があります。専門家(弁護士、司法書士など)に相談することで、手続きをスムーズに進めることができます。

実務的なアドバイスと具体例

土地売却と根抵当権に関する実務的なアドバイスをいくつかご紹介します。

1. 事前の準備

土地売却を検討する前に、根抵当権に関する情報を確認しておきましょう。具体的には、根抵当権の設定内容(債権の極度額、債務者、根抵当権者など)を確認し、債権額がいくらになっているのかを把握しておきましょう。登記簿謄本(とうきぼとうほん)を取得すれば、これらの情報を確認できます。

2. 専門家への相談

土地売却や根抵当権の手続きは、専門的な知識が必要となる場合があります。弁護士や司法書士などの専門家に相談し、アドバイスを受けることをお勧めします。専門家は、手続きの流れ、必要書類、注意点などを的確に教えてくれます。

3. 議事録の作成

議事録を作成する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 土地の特定:売却する土地の所在地、地積などを正確に記載します。
  • 根抵当権の情報:根抵当権の設定年月日、債権の極度額、債務者、根抵当権者などを正確に記載します。
  • 決議事項:土地の売却、根抵当権の抹消、売買契約の内容などを明確に記載します。
  • 署名・押印:議事録には、関係者の署名・押印が必要です。

4. 根抵当権抹消の手続き

売買代金から債権を弁済した後、根抵当権抹消の手続きを行います。この手続きは、司法書士に依頼するのが一般的です。司法書士は、必要書類の作成、法務局への申請など、一連の手続きを代行してくれます。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。

  • 根抵当権に関する複雑な問題がある場合:債権額が不明確、債務者が複数いるなど、根抵当権に関する問題が複雑な場合は、専門家のサポートが必要です。
  • 売買契約の内容が複雑な場合:売買代金の支払い方法、引き渡し時期など、売買契約の内容が複雑な場合は、専門家のチェックを受けることで、後々のトラブルを回避できます。
  • 手続きに不安がある場合:不動産売買や登記手続きに不慣れな場合は、専門家に依頼することで、安心して手続きを進めることができます。

専門家は、法律や不動産に関する専門知識を持っており、あなたの状況に合わせて適切なアドバイスをしてくれます。また、煩雑な手続きを代行してくれるため、時間と労力を節約できます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

・取締役所有の土地を会社が売却する場合、土地に設定されている根抵当権に関する情報は、議事録に必ず記載する必要があります。

・議事録には、土地の特定情報、根抵当権の情報、売買契約の内容などを具体的に記載します。

・土地売却や根抵当権の手続きには、専門的な知識が必要となる場合があります。弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。

・議事録を正確に作成し、専門家のサポートを得ることで、土地売却をスムーズに進めることができます。

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